日産がEV第2弾「e-NV200」をバルセロナ市に導入!

日産がNY市との独占契約で公式タクシーとして投入する「NV200」の生産が同社のメキシコ工場で開始された話題をお届けしたばかりですが、今回は同車のEV版となる「e-NV200」の話題です。

NISSAN_e_NV200_Concept

「e-NV200」は日産が「NV200」をベースに「リーフ」のパワートレインを移植した同社として2番目となるEVモデル。 2014年に発売予定で、走行時のCO2排出量ゼロを実現しつつ、EVならではの卓越した加速性と静粛性を実現していると言います。

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そして日産はフランクフルトモーターショー2013でスペイン・バルセロナ市向けの同車のタクシー仕様車を初公開しました。 

NISSAN_e_NV200

モーターは最大出力109ps、最大トルク28.6kgmを発生。二次電池は48個のコンパクトなバッテリーモジュールで構成されるリチウムイオンバッテリーを採用。 

同社は2014年半ばから「e-NV200」の生産をスペインのバルセロナ工場で予定しており、ハビエル・トリアス市長とカルロス・ゴーンCEOがバルセロナ市内におけるEVタクシー利用促進に向け、同車をタクシーとして導入する契約を締結。 

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日産は急速充電器「CHAdeMO」をバルセロナ市内に設置する計画のようで、2014年3月までにヨーロッパ全体に設置される予定の1200基のうちの一部となる予定。 

同市は商品配達へのEV利用を奨励しているそうで、EVタクシーを導入したドライバーに対しても減税などの優遇措置を適用する模様。 

バルセロナ市のハビエル・トリアス市長は今回のEVタクシー導入は2013年11月に同市で開催予定の国際EVシンポジウムに向けた絶好のニュースとしています。 

NISSAN_e_NV200_Concept

日産は1億ユーロを投資して建設したバルセロナ工場で「e-NV200」を大量生産、同プロジェクトを足掛かりに世界中の大都市へに向けて輸出する考えのようです。 

■日産e-NV200 Webサイト
  http://www.env200.com/JP/ 

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 (Avanti Yasunori) 

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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