日産のEV「リーフ」が米国で売り上げ3倍となった理由

今年4月に約30万円の大幅値引きを断行し、リーフ拡販を狙う日産ですが、こうした話を耳にすると想定よりも売れていないのか、EVは厳しいのかという話になりがちです。

2013 Nissan LEAF

しかし、日本よりも国土が圧倒的に広大なアメリカでは売れまくっています。今年3月にアメリカでリリースした2013年モデルのリーフは、前年同月比335%プラスとまさに絶好調。

都市別で見るとベスト10は1位がサンフランシスコで、以下ロサンゼルス、アトランタ、シアトル、ポートランド、ホノルル、サンディエゴ、サクラメント、ナッシュビル、セントルイスと続いています。

いままで西海岸が中心でしたが、北西部にある都市でも最近売れているようで、さらにはワイキキなどそれ以外の都市でも売れています。

好調の理由は、都市で整いつつある充電インフラや補助金、渋滞時でもスムーズに走れる優遇レーンへの乗り入れなどが考えられます。

リーフは、ニューヨークではイエローキャブとして試験サービスを開始しており、ポルトガルやフランス、英国、スイスの救急隊がリーフをコミュニティサポート車両として採用するなど世界で一番売れているEVを各国で採用される動きも増加。

Nissan LEAF to Make Spring Debut in South Africa

また、南アフリカでのデビューも決まるなど、ワールドカーとしての歩みは苦労しながらも着実に進んでいるようです。

リーフと航続距離が近い、BMWのi3は130〜160kmで、「多くの人が1日に走行する距離は世界の平均で64km以下」というBMWの分析も、リーフがあの広いアメリカで売れているニュースからも裏付けされるような気がします。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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