秋の行楽シーズンには、バーべキューや紅葉ドライブなど、是非家族連れでドライブに出かけたいですね。家族旅行におすすめなのがステーションワゴン。最近ではミニバンブームに押されていますが、乗用車とほとんど変わりないドライブフィールを楽しめるステーションワゴンなら、ドライバーのお父さんも運転が楽しくなること間違いなし!さらに人数分の荷物とアウトドアグッズなども楽々搭載する積載性もステーションワゴンの魅力といえます。
そこで、今回は秋の家族旅行におすすめのステーションワゴン5台をご紹介します。
◆スバル レガシィ ツーリングワゴン
日本を代表するステーションワゴンの代名詞的存在で、ワゴンとしての機能性は、長年にわたり培われたレガシィならではの使いやすさを誇ります。荷室容量はVDA方式で520Lとクラストップレベルの容量を誇ります。
また、動力性能もワゴントップクラスの性能を誇り、レガシィ最強もでるである2.0GT DITには水平対向4気筒 DOHC インタークーラーターボエンジンを搭載し、最高出力はなんと300ps!下手なセダンよりはるかにパワフルなエンジンを搭載しています。
パワーユニットだけでなく、2.0GT DIT、2.5i S Packageにはビルシュタインダンパーを装備し、足回りもスポーツカー顔負けのセッティングがほどこされています。
また、レガシィには人気の運転支援システムアイサイト装着車を多数ラインナップ。直距離ドライブでは全車速追従クルーズコントロールが渋滞などでドライバーの負担を軽減してくれます。
もちろん自慢のシンメトリカルAWD搭載で悪天候やウィンターレジャーにも威力を発揮。ワゴンとしての使い勝手、走り、安全面すべてにおいて高レベルなレガシィツーリングワゴンは、まさにキングオブワゴンと呼ぶにふさわしいモデルといえます。
◆マツダ アテンザ ワゴン
マツダのフラッグシップモデルであるアテンザはデビュー当時からワゴンがラインナップおり、アテンザのなかでも人気のモデルとなっています。現行型では「鼓動」と呼ばれるダイナミックなデザインが特徴です。
アテンザワゴンの魅力はそのデザインだけでなく、話題のクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV(スカイアクティブ)-D」のトルクフルな走りを6速MTで楽しむことができます。アテンザに搭載される「SKYACTIV-D」は2.2Lの直噴ターボで6速MTとの組み合わせではJC08モード22.2km/Lを実現し、ディーゼルならではの低燃費も魅力です。もちろんガソリン仕様も設定されており、2.5L直噴エンジンのSKYACTIV-G2.5、ディーゼルエンジンに迫る高圧縮比13.0を実現した2.0L直噴エンジンSKYACTIV-G 2.0もラインナップされています。また、全車にアイドリングストップ機構i-stop、減速エネルギー回生システムi-ELOOPも搭載。最新の低燃費技術がふんだんに取り入れられています。
さらに、先進の安全技術i-ACTIVSENCEを全車でオプションが選択可能(25S L Packageは標準装備)、近距離には近赤外線レーザー、遠距離にはミリ波レーダーを使用し高度なパッシブセーフティ―を実現しています。ラゲッジスペースは定員乗車時でもVDA方式で506Lの容量が確保されており、キャンプやアウトドアグッズを人数分搭載することも可能です。スタイリッシュで低燃費、最新安全技術まで盛り込まれたアテンザワゴンは家族旅行にはピッタリのワゴンといえそうです。
◆トヨタ カローラフィールダー
トヨタの人気ステーションワゴンがカローラフィールダー。セダンのカローラアクシオには設定されない1.8Lエンジン仕様がラインナップされるほか、つい先月の8月6日にはハイブリッドも登場し、充実のラインナップが魅力のモデルです。セダンのカローラアクシオに比べ、若々しいイメージのフィールダーはカジュアルにレジャーを楽しむ人にはおススメのモデルといえます。
現行型フィールダーはボディサイズが先代より一回り小さくなっており、貴重な5ナンバーサイズのワゴンとして抜群の取り回しを誇ります。特に都市部では1500mm以下に抑えられた全高もあいまって、ほとんどのタワーパーキングに対応。最近の3ナンバーサイズのステーションワゴンでは昔ながらのタワーパーキングでは入庫を断られる場所もあり、日常生活でもフィールダーの使い易さが光ります。
先月追加されたハイブリッドモデルは、なんと33km/Lという驚きの低燃費を実現。トヨタ自慢のハイブリッドシステムとワゴンの組み合わせはガソリン高騰の今こそ家族旅行の強い味方となってくれそうです。
◆トヨタ アベンシス ワゴン
トヨタの隠れ名車といわれるステーションワゴンがアベンシス。一見地味な存在に思われがちですが、イギリスで生産され日本に輸入されるちょっと変わったワゴンです。
イギリスで生産されるだけあって、足回りはヨーロッパのあらゆる路面を快適に、高速で走ることを考えてセッティングされているため、高速巡航では国産車離れした程よい硬さの乗り心地となっています。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リヤにはダブルウィッシュボーンを採用。コーナリングでも安定した走りを実現しています。
ワゴンの要であるラゲッジスペースには、2分割のデッキボードや、3つに区切られたデッキボックス、さらにラゲッジのサイドにはラゲッジルームデッキサイドボードを装備し、使い勝手も抜群です。
エンジンは2.0L直4 バルブマチック付3ZR-FAEを搭載。最高出力は112kW(152PS)となっており、組み合わされるトランスミッションは7速スポーツシーケンシャルモード付CVTを採用しています。若干非力な感じも否めませんが、国内での使用では必要にして十分といえるでしょう。
ただ、ひとつ難点があるとすれば、ウィンカレバーが左側に設置される点。輸入車に慣れている人にとっては問題ないですが、「トヨタ車」として認識していると、操作に戸惑うかもしれません。しかし、正規ディーラーから新車として買える、イギリス生まれのステーションワゴンは使い勝手と国産車とは一味違う乗り心地の愉しめるクルマとして、人とは違うワゴンを求める人にはおススメのモデルです。
◆ホンダ フィットシャトル
ホンダフィットといえば、フルモデルチェンジ直前で次期モデルが話題沸騰中ですが、そのワゴンモデルがフィットシャトル。つい先日マイナーチェンジも実施され、ワゴンボディのシャトルはまだまだ現行型での生産が続きそうです。
フィットシャトルは直4 1.5Lガソリンエンジン仕様車のほか、1.3Lエンジンに10kwのモーターを組み合わせたハイブリッドシステム IMA=Integrated Motor Assist System(ホンダ・インテグレーテッド・モーター・アシスト・システム)を設定しています。ハイブリッド仕様車では25.2km/L(HYBRID-Cは26.2km/L)という低燃費を実現、ガソリン仕様車でも18.8km/L(4WDモデルは14.6km/L)を達成しています。
フィットシャトルの自慢は低燃費だけでなく、5ナンバーならではの取り回しのしやすさ、クラストップの荷室スペースがあげられます。とくにラゲッジスペースでは定員乗車時でも荷室長102cmを確保し、1.5Lクラスとは思えない積載性を誇ります。取り回しのしやすさ、低燃費、5ナンバークラス最大の荷室の広さが魅力のフィットシャトルは、普段使いからレジャーまでマルチに使えるコンパクトワゴンといえそうです。
(井元 貴幸)