ツインリンクもてぎの「ホンダコレクションホール」には、「ホンダF1のすべて」の他にも、興味深いテーマがいくつもあります。特にASIMOのプロトタイプがスラリと並んだコーナーと、燃料電池車のカットモデルが展示されたコーナーには、技術のプロセスや仕組みがとてもわかりやすく展示されています。いわば「ASIMOのすべて」と「燃料電池車のすべて」が凝縮されているという感じ。まさに夏休みの自由研究の宿題に、もってこいだと思います。
■ASIMOのすべて:進化し続ける「究極のモビリティ」
ホールの1階右フロアの奥を覗くと、薄暗がりの中にたくさんのロボットの下半身が見えてきます。おなじみの愛らしいASIMOを囲むように、11機もの歴代プロトタイプがずらりと並んでいるのです。まるでロボット映画のワンシーンみたい。
「あの愛らしいASIMOが、こんな無骨な2足ロボットから始まったのか!」「技術陣はまさに一つ一つ技術を積み上げて開発してきたんだ!」と思うと本当に感無量です。ASIMOに関する様々なことがパネル等でわかりやすく解説されているし、ショータイムでは実際に動くASIMOに会うことができますよ。
■燃料電池車のすべて:FCXコンセプト
またASIMOと同じフロアには、歴代の燃料電池車である「FCX」と「FCXコンセプト」、そしてFCXコンセプトのカットモデルが一緒に展示されています。特にカットモデルを見ると、大型の水素タンクや燃料電池の心臓部であるスタック、更にモーターといった専用パーツがシャッシーに収まっており、内燃機関の自動車とは全く別構造であることが実感できます。
思い起こせば、最近のホンダ顔はFCXコンセプトから展開していきましたね。また先月には、米国のゼネラル・モーターズ(GM)と「2020年頃の実用化に向けて燃料電池システムと水素貯蔵システムを共同で開発」する旨が発表されました。まさしく最先端のECO技術ですから「一見の価値あり」だと思います。
■ハローウッズ メガジップライン「つばさ」:羽ばたけ!森からサーキットの大空へ
ホンダコレクションホールは他にも盛りたくさんですが、ツインリンクもてぎのお楽しみは、コレクションホールやサーキットだけではありません。サーキットに隣接して「ハローウッズ」という自然体験型の里山施設があるのをご存じでしょうか?オートキャンプや里山探索(虫取り)もできますし、森の樹冠を渡るジップライン「ムササビ」に加え、3月にスタートしたばかりの日本最長ジップライン「つばさ」で大空滑空体験もできるようになりました。
ツインリンクもてぎは、クルマ好きのお父さんだけでなく、家族全員が楽しめる施設となっていますから、是非どうぞ~!
■ツインリンクもてぎ
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■ホンダコレクションホール
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■ハローウッズ
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(拓波幸としひろ)