トヨタが手掛ける86の進化した2つの方向

トヨタ86は発表された時点から、ユーザーやショップなどにより、様々な86に仕上げてそれぞれに楽しんで行ってほしい、というコンセプトがありました。

トヨタとしても「様々な86の中でもメーカーだからできる仕様」として、昨年の86Styleに「FT-86」として展示をしていました。「FT」は「ファクトリー・チューン」の略です。

そのコンセプトが8月4日(日)に富士スピードウェイで開催された「FUJI 86スタイル with BRZ」で形になって展示されています。

ひとつが「STRAIGHT Signorile Sport」。86 STRAIGHT Signorile Sport_1
86 J-TACS_6 86 J-TACS_7 86 STRAIGHT Signorile Sport_2 86 STRAIGHT Signorile Sport_3 86 STRAIGHT Signorile Sport_4 86 STRAIGHT Signorile Sport_5 86 STRAIGHT Signorile Sport_7 86 STRAIGHT Signorile Sport_6 

86のシートなどを作製するトヨタ紡織が中心となって作られるこのクルマは、シートをはじめ、内装を中心に大人のスポーツカーを目指したもの。足まわりもスプリング、ショックとも交換され、昨年のFT-86のコンセプトを引き継いだひとつと言える1台になっています。

今年の秋頃に向けて何らかの形で市販へと目指しているとのこと。

 

もうひとつが「J-TACS」のサイオンFR-S。
86 J-TACS_1

 86 J-TACS_2 86 J-TACS_3 86 J-TACS_4 86 J-TACS_5サイオンFR-Sはアメリカでの86の車名。J-TACSはトヨタの関連会社で主に海外に向けたアクセサリーや特装車などを日本で開発しているブランド。ゆえに左ハンドルのサイオンを展示しています。

外観は迫力あるつや消しボディに、内装も西海岸で受けそうな仕様に仕上がっています。

海外での日本車の人気をわかっているブランドが、逆輸入のような形でトレンドを持って来てくれているというわけですね。

日本で展開すると新しい風を吹き込むことになりそうです。

(小林和久)

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この記事の著者

編集長 小林和久 近影

編集長 小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務める。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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