スズキ・スイフトが1.2Lクラス最良のリッター26.4キロを達成! エンジンの大進化とESPも全車標準装備!!

スズキのグローバルコンパクト「スイフト」がフロントバンパーやグリルといった外観を小変更するマイナーチェンジを実施。もともと走りには定評あるスイフトですが、全車にESP(車両走行安定補助システム)を標準装備して、アクティブセーフティ性能を高めています。 

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さらに新開発した「デュアルジェット エンジン」と、軽自動車で広く展開している「エネチャージ」をはじめとする燃費改善テクノロジー搭載した新グレード「DJE」シリーズを新設定しました。

デュアルジェットエンジンとは、インジェクター(燃料噴射装置)を各気筒にデュアル装備しているのが特徴です。

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DOHCヘッドで、吸気バルブを2つ持つスイフトの1.2Lエンジン(K12B型)ですが、このデュアルジェットはポート噴射ながら、各バルブに独立したインジェクターを配置しています。これにより燃焼室に近い場所で燃料噴射することが可能となり、噴射タイミングの適正化やノッキング防止などの効果が期待できるということです。

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さらに、軽自動車でお馴染みとなった減速エネルギー回生機構「エネチャージ」や、新アイドリングストップシステムなどスズキグリーン テクノロジーを小型車として初めて搭載しています。

グレード名の後につく「DJE」は、これら「デュアルジェット エンジン(Dual Jet Engine)」×「エネチャージ(Ene-charge)」を表すものなのです。

さらにノッキングを抑制するクルードEGR、ピストンクーリングジェットによる冷却性能向上、タイミングチェーンやクランクシャフトも見直したことによる低フリクション化、圧縮比アップ(11.0から12.0)なども合わせて、1.2リッター以上のガソリン車としてはトップとなる燃費性能26.4kmLを達成したということです。

これにより、新しいデュアルジェット1.2リッターエンジン搭載グレードの燃費性能(JC08モード)は2WD・CVTが26.4km/L、4WD・CVTが22.6km/Lとなり、エコカー減税の免税対象車となっています。

また、マイナーチェンジによりDJEシリーズ以外も4WD車にデュアルジェットエンジンを搭載、燃費を21.0km/Lへと改善しています。なお従来型のエンジンを搭載するグレードの燃費性能は、2WD・5MTが19.4km/L、2WD・CVTが20.6km/Lとなり、CVT車を全てエコカー減税の50%減税対象車となりました。

合わせて、特別仕様車「スイフト RS」は外観にRS専用部品を採用することで、よりスポーティーなデザインとしています。

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メーカー希望小売価格は、従来型エンジンを搭載するグレードで1,279,950円~1,367,100円。4WDは1,489,950円~1,701,000円。DJEシリーズが1,397,550円~1,787,100円。特別仕様車スイフトRSは1,426,950円~1,636,950円となっています。

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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