今年からスタートした86/BRZレース。神奈川トヨタのカスタマイズショップであるマスターワンは、当然のように参戦することとなりました。目指すのはもちろん、シリーズチャンピオンです。
86/BRZレースは、ナンバー付きの車両で戦うワンメークレースだ。その改造範囲は極めて狭く制限されています。
その狙いは性能差を小さくすること、そしてレースにかかる費用を抑えるため。より多くの人に86/BRZレースに参加してもらいたい、というコンセプトなのです。
マスターワンには、すでにヴィッツレースなどで培ってきた市販車のワンメークレースでのノウハウがあり、依頼されてレースのメンテナンスをサポートした経験もあります。そしてディーラーチームという優位性もあって、新車の取り扱いではスペシャリストであり、86についての情報も数多く得ることができます。86のカスタマイズを手がけたことで、その中身についても分析済みなのです。
これだけ優位な条件が揃っていたマスターワンに、86/BRZレースに参戦しないという選択肢はあり得なかったに違いない!
坂本選手は、昨年までスーパーGTのGT300クラスに参戦、その速さを見せていた。またVWニュービートルカップやVWゴルフGTIカップでは、全戦ポールトゥウインという圧倒的な速さでシリーズチャンピオンに輝いている。つまりハイパワーなレーシングマシンだけでなく、ナンバー付きワンメークレースでもレーシングドライバーとしての才能を証明しています。
チーム監督には神奈川トヨタの磯貝敏一取締役が就任、プロジェクトリーダーはマスターワンの額田信明店長が勤めます。
自動車雑誌などにも登場することのある額田店長は、知る人ぞ知るオーソリティ。DTECブランドでリリースしているパーツの数々、COXと共同開発しているボディダンパー、そしてレーシングカーのセットアップまで、多くの経験から最適な答えを見い出してくれることでしょう。
クリッカーでは今年注目の86/BRZレースに、シリーズフル参戦するDTECチームMASTER ONEを追跡レポートしていきます。
(岡村 神弥)