好調な軽自動車、日産デイズと三菱ekワゴンが発売後1ヶ月で目標4倍の4.8万台を受注 !

7月8日の日産自動車発表によると、6月6日に発売した「デイズ」が1ヶ月経過時点で受注台数累計が30,000台に達したそうです。これは月販目標台数(8,000台/月)の3.8倍に当たります。

日産 デイズ ハイウェイスター

また三菱自動車発表によると、兄弟車種の新型「eKワゴン」の累計受注台数が7月7日時点で月販目標台数(5,000台/月)の3.6倍に当たる18,000台に達した模様。 

日産自動車は受注が好調な理由として、新開発の3気筒エンジンと副変速機付CVT、軽量ボディにより29.2km/L(JC08モード)の低燃費を実現した事や、自動車取得税及び自動車重量税が免税となる点が高く評価されたとしています。 

日産デイズ 販売比率

「デイズ」の販売比率は上級グレードのハイウェイスター「X」(131万円)が全体の27%を占めており、これにノーマルモデルの「X」(122万円)が25%、ハイウェイスター「G」(138万円)が24%と続きます。 

また売れ筋のボディカラーはプレミアムパープル(25%)とホワイトパール(22%)の2色で全体の半数を占めています。 

日産 デイズ

日産は「デイズ」の投入により、6月の軽自動車市場でシェアが前月比5.5%増の10.4%に向上。また軽自動車を含むトータルシェアにおいても2か月連続で前月からシェアアップを果たし、6月単月では12.5%のシェアを獲得しました。 

2013年6月度 ブランド別 軽自動車販売台数

同社は引き続き新型車の積極投入により、2013年度販売計画である66万台の達成を目指すとしています。 

一方、三菱自動車は好調の理由を「従来の軽に無い内外装の上質感と良好な乗り心地」と分析しており、「ekワゴン」の女性比率が約半数を占めていると言います。 

ekワゴン 購入者層

「ekワゴン」と上級グレードの「ekカスタム」の販売比率はそれぞれ50%ずつとなっており、20~30代の顧客層は薄いものの、両モデル共に60歳以上の男性顧客層が26%と厚くなっているのが特徴。 またシリーズ全体では男性が58%、女性が42%の割合となっているようです。

三菱 ekワゴン三菱 ekワゴン カスタム

「ekワゴン」の売れ筋グレードは29.2km/Lの燃費を達成した中間グレードの「M」(112.5万円)が38%、ハイグレードの「G」(124万円)が34%を占めています。 

ekワゴン グレード別販売台数

また「ekカスタム」では中間グレードの「G」(136.8万円)が32%、ハイグレードのターボ付き「T」(143万円)が35%を占めており、「ekカスタム」全体ではターボ付き車が46%と約半数の状況。 

三菱 ekワゴン

「ekワゴン」の人気色は「クールシルバーM」(23%)とテーマカラーの「チェリーブラウンパール」(20%)の2色。 「ekカスタム」の人気色は「ホワイトパール」が44%と圧倒的に多い傾向。 

ekワゴン ボディカラー別 販売比率

三菱自動車は6月の軽自動車市場でシェアが前月比で2.6%から3.6%増の6.2%に向上。 6月度の販売台数は「デイズ」が12,232台でワゴンRに続いて4位、「ekワゴン」が8,693台で9位にそれぞれランクイン。 

2013年6月度 車名別 軽自動車販売台数

以上のように日産と三菱が総力を挙げて開発した両車の受注はまずは順調な滑り出しとなっているようです。 

■日産デイズ Webサイト
http://www.nissan.co.jp/DAYZ/

■三菱ekワゴン Webサイト
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/ek_wagon/ 

〔関連記事〕
・新型「ekワゴン」が三菱自動車経営再建の切り札になるこれだけの理由 ! https://clicccar.com/2013/06/21/223007/ 

・eKワゴン、クラス最良の燃費性能29.2km/Lの秘密とは
 https://clicccar.com/2013/06/18/223000/ 

・日産DAYZ(デイズ)の魅力を実車でチェック!【パッケージング編】
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・日産DAYZ(デイズ)の魅力を実車でチェック!【内・外装編】
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・日産・三菱のニューモデル登場で、激戦の軽自動車は4強時代に突入か?
 https://clicccar.com/2013/05/29/221474/ 

 (Avanti Yasunori) 

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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