セダン離れを食い止める起爆剤となるため新型アコードハイブリッドは燃費と走りのセダンを提案!!

これまでホンダの屋台骨たるアコードは、日欧米に向けて複数種が造られてきました。米国市場ではUSアコードが盤石の地位を築いている中、日本市場では日欧米仕様を投入するもことごとく不発・・・。そこで今回9代目となる新型アコードハイブリッド(アコードHV)は、USアコードをベースに新開発の「スポーツハイブリッドi-MMD」を搭載して、「驚異的な燃費」と「モーターによるスポーティな走り」を実現しました! そしてセダン離れを食い止める起爆剤として、先行するトヨタカムリHVに真っ向勝負を挑んできたのです!

図003

■特徴:エンジンとモーターを使い分け、燃費30km/lとスポーティな走りを実現!

新開発「スポーツハイブリッドi-MMD」の特徴は、2つのモーターが主役であること。EV走行でバッテリーが減ると、エンジンが発電用モーターを回して、直接走行用モーターに電気を供給。パワフルでスポーティなモーター走行を、存分に堪能することができるのです。もちろんブレーキ回生の大容量化も抜かりはありません。一方エンジンは、効率の良い高速巡航でクラッチを介してエンジン走行を実施。新型アコードHVは効率に応じてエンジン走行とモーター走行を使い分けることで、高次元で燃費と走りを両立しているのです。

図004

■使い勝手:広くてゴージャスなインテリアながら、トランクが狭いのが残念!

ドアを開けて運転席に座ると、奥行きと深みのある大型単眼メーターが迎えてくれます。ゴージャスなセンターコンソールは近年のホンダ流。液晶タイプのオーディオ操作パネルを採用して、使い易さを向上させています。室内は、身長185cmの米国人4人がくつろげる居住空間を確保。フロントシートはゆったりしたアメリカンサイズで、リアシートも足元まで余裕綽々。ただリアシート後方にバッテリーユニットを搭載するため、トランクはゴルフバック3つを積むのが精一杯。ここはちょっこし残念なところです。

図008

■バイヤーズガイド:仕様の違いはセーフティドライブ機能の有無

仕様はシンプルに2つ。ハイブリッドの基本性能は共通で、標準仕様のLX(365万)でもナビ・LEDヘッドライト・アルミが付きますから、ミドルセダンに相応しい高級仕立てとなっています。上級仕様のEX(390万)には、最新のセーフティドライブ機能が備わります。ミリ波レーダーの追突回避機能やカメラによる車線維持機能、更には車間距離を自動調整するクルーズコントール機能など、ホンダの最新技術が盛り沢山。更に電動リアシェードも装備されますから、価格差以上の機能が付いてオススメです。

図0012

新型アコードHVと同様にアメリカから帰化したセダンといえば、一足先にデビューしたトヨタカムリHVが思い浮かびます。アメリカでは両車ともベストセラーなのに、日本では受け入れられなかった経緯も良く似ていますよね。カムリHVは「高級感&燃費(23.2km/l)」を提案して、国内ミドルセダン市場の新たな需要を呼び起こしました。新型アコードHVも新たに「圧倒的な燃費(30km/l)&モーターによるスポーティな走り」を訴求。今後は「米国のベストセラー」同士が、ハイブリッドで競い合いながら、国内セダン市場を活性化していくと思います。

■新型ホンダアコードHV
http://www.honda.co.jp/ACCORD/

(拓波幸としひろ)

図001