以前に『究極のエコカー「燃料電池車」の時代は実はすぐソコまで来ている !』でお伝えしたとおり、 排出物が水のみでCO2やNOx、SOxなどの汚染物質を排出しない「FCV」(燃料電池車)は課題を一つ一つクリアして2015年の発売を皮切りに2020年の本格普及を目指して確実に動き出しています。
日刊工業新聞によると、経済産業省が政府成長戦略の柱の一つに位置付けるFCV国際競争力強化に向けて、水素ステーションの技術基準体系化を2013年度末にも完了する方針を固めたようです。
具体的には液化貯蔵と、水を電気分解して水素を取り出す2方式の基準を整備する模様。当初計画から1年程度前倒して成長戦略の要となる自動車業界のイノベーションを促進。
また経産省は民間で組織する「水素供給・利用技術研究組合(HySUT)」が2015までに水素ステーションを4大都市圏を中心に100ヵ所整備する計画について、補助金などで支援する方針で、2013年度予算に73億円を計上。
2013年度末までに、液化貯蔵方式と、電気分解で水素をとり出す両方式に対する保安規制として、各々のスタンドを設置・運用する際の技術基準詳細を詰めて、2014年度に高圧ガス保安法に基づく省令「保安規則」を纏める予定と言います。
安倍政権の経済成長戦略にFCV用インフラ整備が組み込まれ、2015年の自動車大手各社によるFCV発売に向けて、下準備が着実に進んでいるようです。
■HySUT(水素供給・利用技術研究組合)Webサイト
http://hysut.or.jp/
■全国水素ステーション一覧
http://hysut.or.jp/business/2011/station/index.html
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