2013年5月15日、イギリスのシルバーストーン・サーキットで開催された「グランツーリスモ」15周年記念イベントで、山内一典プロデューサーが次期「グランツーリスモ6」(GT6)を今年冬の発売を目標に開発中である事を発表しました。
世界中で人気の「グランツーリスモ」シリーズはこれまでに累計7,000万本出荷。その半分を欧州市場が占めており、現行の「GT5」は2010年11月の発売以降、2013年3月時点で世界で1066万本(うち日本:78万本)を販売したとのこと。
次期「GT6」に於ける新たなニュースは以前にお伝えした「PS4」用では無く、「プレイステーション3」専用ソフトとなっている点。
山内氏によればをPS3で「GT6」を味わい尽くした頃にPS4版を出す予定とか。
「GT6」では新エンジンの採用でゲーム・レスポンスが良くなる他、システム拡張性が向上(クライアント/サーバー双方)する模様。
エアロダイナミクスやサスペンション、タイヤ、ダンパー等の特性をよりリアルなものとすべく、各パーツメーカーの協力を得て「リアルドライビングシミュレーター」としての基本ポテンシャルを高めているそうです。
これにより、サスペンションの動きが実際に近づくことで、カーブを曲がる際の車体のロールや沈み込みがよりリアルなものになると言います。
また、アダプティブテッセレーション(凹凸の少ない滑らかなポリゴン表現)の実現やダイナミックレンジを50倍に高めることで、さらにリアルなグラフィックスとなっているようで、PS3本体のSPU(Sound Processing Unit)を活用することで描画の高速化も併せて実現。
スマートフォンやタブレット等のマルチ・デバイスとのコミュニティ機能も強化。
現行の「グランツーリスモ5」の全車種、全コースは引き続き収録するそうで、イギリスのシルバーストーン・サーキットを含む合計7つのロケーションを新たに追加、合計33ロケーションを収録しているとのこと。
新しいヒストリックカー、ロードカーや最新のレースカーが加わり、発売時の収録車種は1,200台(現行+200台)を超える模様。「GT6 」でも発売以降、新しいクルマやサーキットコースが継続的にオンラインで提供される予定。
ほぼ全車種に渡って数千種類のエアロパーツやカスタムホイールを用意するなど、かつてないレベルで自由なカスタマイズを楽しめるようです。コースメーカー機能もグレードアップされており、アンダルシア地方を始めとする数10km四方の広大な景観の中で自在にコースを生成できるようになる模様。
7月には「GT6」の体験版が発売される予定。
既に「GT5」で完成した感のある「グランツーリスモ」シリーズですが、山内氏の頭の中にはまだまだやりたいことがある様子。
「Forza Horizon」などリアルな映像のカーゲームが出現しつつある中、「老舗」の「グランツーリスモ」シリーズの進化まだまだ続きそうです。
■グランツーリスモ6 Webサイト
http://www.gran-turismo.com/jp/news/
〔関連記事〕
SONY「PS4」を発表 !
https://clicccar.com/2013/02/21/213607/
【写真ギャラリーをご覧になりたい方はこちら】 https://clicccar.com/?p=220432