トヨタ自動車が5月8日、2013年3月期の連結業績を発表しました。
それによると連結売上高が22兆641億円(前年同期比+18.7%増)、営業利益が当初予想を大きく上回る1兆3208億円(同+271.4%増)の増収増益となっています。
これに伴い、営業利益率も先期の1.9%を大きく凌ぐ6.0%まで上昇。トヨタ単独決算についても2008年3月期以来、5年ぶりの黒字(2421億円)に転じました。
同社は増収要因として、国内外の販売が好調に推移した事や、大幅増益要因については販売台数増に加えてサプライヤーと一体となった原価改善活動や後半期での円高是正により、収益が先期比で9,652億円拡大したとしています。
また来期の予想については連結販売台数 910万台、連結売上高 23.5兆円、連結営業利益で今期比+36.3%増の1.8兆円を見込んでいるとのこと。
会見で豊田章男社長は「長く続いた円高がようやく是正されつつあり、自動車市場は今後も引き続き拡大が見込まれるものの、トヨタとしてはまだ持続的成長のスタートラインに立ったばかり」と説明。
加えて、「トヨタは様々な困難に出会った中で多くのことを学んで来たが、どんな状況でも確実に利益を上げ、持続的に成長できる企業に生まれ変われたのか?と問われればその答えは今はまだ判らないない」とも。
人材育成や品質、生産性、「TNGA」による技術イノベーション、アフターサービスを含めた販売力などで真の競争力を持った企業に「リボーン」することで、「もっといいクルマ」作りを目指すとしています。
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