昨年、BMWが20年ぶりにシリーズ・チャンピオンに返り咲いたのが、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)です。来年には日本の「SUPER GT(GT500)」とDTMの車両規則が統一され、新しい車両規則に沿って製作されたレース車両は両シリーズへの参加が可能になるとのこと。そうなると、DTMの日本での知名度もより上がるはずです。
さて、今回のDTMシリーズ・チャンピオンを記念して登場した特別限定車「BMW M3 Coupe DTM Champion Edition」は、世界54台の限定車で日本には10台が割り振られています。
「BMWチーム・シュニッツァー」に所属するブルーノ・スペングラー選手のレーシングカーがモチーフで、なんと言ってもマット仕上げのフローズンブラックメタリックのボディカラーが強烈な存在感を放ちます。
さらに、マットブラック仕上げの19インチMライト・アルミホイールを履き、カーボンファイバー製フロントスプリッターやリヤトランクスポイラーを採用。ルーフもカーボンファイバー製で、トランクリッドにまで貼られたMストライプのステッカーもかなり目を惹きます。
インテリアももちろんスペシャルな仕上がり。専用アルカンターラ仕上げのステアリングやパーキングブレーキレバーをはじめ、ブルーノ・スペングラー選手のヘルメットデザインをイメージした専用デザインのドアシルプレートも装着されています。
ボディに多用されているカーボンファイバーは、インテリアトリムも採用されており、レーシーな雰囲気が内・外装から漂っています。
エンジンは4.0LのV8で、トランスミッションは7速M DCTを搭載。EDC(エレクトロニック・ダンパー・コントロール)によるダンパーの減衰力、Mサーボトロニック(車速感応式パワーステアリング)によるアシスト量、「M DCT Drive logic」によるシフト・タイミングなど、ドライバーの好みに合わせて設定できる「M Drive」を標準で用意するなど、当然ながら走りの面でもまったく抜かりはありません。価格ももちろんスペシャルで、1263万円です。
■BMW M3 Coupe DTM Champion Edition
http://bmw-m-heat.jp/
(塚田勝弘)