2012年で最も売れたN BOXやN ONEを全面に押し出し、販売面で復活を果たしたのがホンダの軽自動車です。全国軽自動車協会連合会の統計によると、直近の3月ではダイハツ7万7596台、スズキ7万3565台の二強に対し、ホンダは4万9211台。まだ二強の背中は遠いのかと思いきや、前年同月比ではホンダは144.5%で、ダイハツの88.9%、スズキの98.8%と比べるとその躍進ぶりには驚かされます。
ダイハツ、スズキ、ホンダに続くのが、他社からのOEMに頼る日産で、3月は1万9334台で、前年同月比は98.2%。日産の現在の軽自動車は、モコ、オッティ、NV100ですが、この品揃えを考えると健闘しているとは思いますが、やはり抜本的な対策が欲しいところ。また、三菱にとっても軽自動車の新型モデルは販売現場からも熱望されています。
そこで、6月発売にもかかわらず、3か月も前に車名とエクステリアデザインが発表された日産の「DAYZ」「DAYZハイウェイスター」、三菱の「eKワゴン」「eKカスタム」の投入が上位3社を追う起爆剤というわけです。
三菱は、すでにティーザーサイトで4月中旬から予約開始予定!とアナウンスしており、日産はいつから受注をスタートさせるかは公表していませんが、発売日が近いことを考えるとほぼ同じ時期に予約を受け付けるはずです。
こちらもまた既報のとおり、日産は来年初頭にスーパーハイトワゴンタイプの「DAYZ ROOX(デイズ・ルークス)」の投入予定も公表しており、軽自動車におけるユーザーの囲い込みはさらに激化するはずです。
■日産DAYZ(デイズ)/日産DAYZハイウェイスター
http://www2.nissan.co.jp/DAYZ/
■三菱eKワゴン/eKカスタム
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/ek_wagon/special/new_ek/index.html
(塚田勝弘)