全国軽自動車協会連合調べによる販売実績トップとなったのは、ホンダ「N BOX」シリーズ。2012年度の販売台数は23万6287台で、軽四輪の新車販売台数でナンバーワンを獲得しています。
2011年12月にデビューした「N BOX」は、軽自動車トップクラスのキャビンスペースを実現したトールスタイルワゴンながら、主力グレードで24.2km/Lという優れた燃費性能が誕生当初から人気を集め、ホンダが久しぶりに軽自動車トップの座を奪い返すことになったモデルです。
2012年7月にはリヤフロア形状を変え、スロープを活用することにより車椅子や重量物を載せやすくした「N BOX +」を発売。2012年12月には、専用カスタマイズパーツを生産ラインで装着したホンダとしては初めてといえるコンプリートカー「N BOX Modulo X」を設定するなど、様々なチャレンジをしていることも、こうした爆発的な人気につながっているのでしょう。なお、発売からの累計販売台数は28万台を超えているということです。
●2012年度 軽自動車 通称名別新車販売ベスト15
1位 ホンダ NBOX 23万6287台
2位 スズキ ワゴンR 19万9122台
3位 ダイハツ ミラ 19万490台
4位 ダイハツ タント 16万2783台
5位 ダイハツ ムーヴ 16万397台
6位 スズキ アルト 10万8872台
7位 日産 モコ 6万7513台
8位 ホンダ N-ONE 5万5307台
9位 スズキ パレット 5万1822台
10位 日産 ル-クス 4万6524台
11位 スズキ MRワゴン 3万9601台
12位 トヨタ ピクシス 3万1969台
13位 ホンダ ライフ 2万9576台
14位 三菱 eK 2万6077台
15位 スバル ステラ 2万2129台
ホンダ、スズキ、ダイハツというトップ3が、それぞれ全高1800mm級トールワゴン、全高1600mm級ハイトワゴン、ベーシックセダンとジャンルが異なるのは多様性を示しています。また、日産やトヨタ、スバルといったOEMを販売しているブランドがトップ15に目立つのも、また軽自動車マーケットのユニークなところといえそうです。
(山本晋也)