スバルの「アイサイト」やボルボの「シティセーフティ」など、いまや軽自動車にも搭載されている、追突軽減・回避ブレーキシステムですが、ホンダも「City-Brake Active System」を今年発売の次期フィットに搭載するとのことです。
レジェンドにはいまから見ても先進的といえる安全技術を満載していました
ホンダは1991年から国土交通省が推進してきた「ASV(Advanced safety Vehicle)」にも当然ながら参加し、1990年代の「ASV-1」で研究されてきた「ナビふらつき検知」、アダプティブ・クルーズ・コントロール」、「歩行者障害軽減ボディ」を実用化。さらに、1996年〜2000円の「ASV-2」では、「車線維持支援システム」、「インテリジェントナイトビジョンシステム」、「追突軽減ブレーキ」などをすでに実用化するなど、安全装備、とくにプリクラッシュセーフティに関しては先行していた感さえありました。
次期フィットのシステムは、フロントウインドウの上部に設置されたレーザーレーダーが前方車両を認識し、約30km/h以下で走行中、追突の危険性が高いと判断するとブザーとともにメーターのインジケーター表示が点滅して警告。さらに、ドライバーが減速しないと自動的にブレーキをかけ、追突を回避もしくは追突時の衝撃を軽減するシステム。
また、「アイサイト」と同様、停止中や約10km/h以下での走行中に、前方約4m以内に障害物がある状況で、アクセルとブレーキの踏み間違いなどにより必要以上にアクセ ルペダルを踏み込んだとシステムが判断すると、警告音とともにインジケーターが点滅し、さらにエンジン出力を制御して、 発進を抑制する誤発進抑制機能も用意しています。
レジェンドやインスパイアなど、安全装備満載車の生産終了も響いていたとはいえ、ホンダの主力モデルであるフィットでの搭載は、日本のコンパクトカーにも一気に普及させるインパクトがあるはずです。
(塚田勝弘)