いまや軽自動車は市場の約4割を占め、軽自動車枠撤廃論はTPP絡みでアメリカの自動車業界団体から言われなくても昔から国内外で似たような声はありました。
N BOXを大成功させたホンダの例を見るまでもなく、税制上の恩恵が続く限り人気は続くはずで、そうなるとOEM頼みの日産、そして現行ラインナップが古くなっている三菱自動車はテコ入れが必須。
そんな状況下で、日産と三菱による合弁会社「NMKV」が企画・開発した新型軽自動車が外観丸出しというティーザーにしては大胆な手法で公開されました。
日産が投入するのは「DAYZ(デイズ)」で、“毎日(DAYS)を、昨日までと違う楽しい日々に変えていく”というテーマで作られたモデル。日産らしくノーマル仕様の「DAYZ」と「DAYZハイウェイスター」が用意されます。
一方の三菱は、お馴染みの「eKワゴン」、「eKカスタム」で、“快適空間と運転のしやすさ”、“軽自動車の枠を超える上質感”、“優れた低燃費性能”などを掲げています。
さらにこの第一弾だけでなく、スズキのスペーシアやダイハツのタントなどに対抗するスーパーハイトワゴンタイプを2014年の初頭に登場させるというアナウンスまでしています。
今回の提携は、日産にとってはOEMではできない高いオリジナル性の確保し、三菱だけでなく両社にとっても開発コストの圧縮などのメリットなどがあるはずで、早すぎるお披露目は4月の新生活で軽自動車を買ったり買い替えたりする人へ、夏のボーナスまで待ってください! というアピールなのでしょうか。
■参考サイト
http://www.nissan.co.jp/DAYZ/
(塚田勝弘)