【動画】まるでリアル・バットモービルは竜巻追跡マシンだった!

映画の登場メカ? と思ってしまうようなこの車両、Dominator(支配者)と名づけられ、ボッシュのウェブサイトに紹介されているのですが、どうも現実に活躍する“はたらくクルマ”の一種のようです。では、その役目とは? 竜巻研究のための車両なのです。

日本でもときどき竜巻が発生し、家屋に被害が出ていますが、アメリカではその規模も持続時間もスケールが大きいようです。そして、その竜巻を追跡する仕事をしているひともいます。竜巻というのは、進路を急激に変えたりするので、予測が難しいそうですが、気象学者のリード・ティマーさんは、竜巻を観測し、その進路を予測し、気象センターに連絡します。それが、危険な地域の住民への早期の連絡につながるというわけです。

その竜巻追跡人のマシンがコレ。竜巻の周辺では時速300kmでがれきが飛んで来てぶつかったりするので、ふつうの車両ではひとたまりもありませんが、これは金属の頑強な装甲や、割れにくいポリカーボネイトのウインドウをそなえ、そう簡単にはやられません。そして、油圧サスペンションで車高を下げて車体の浮き上がりをふせぎ、地面にスパイクを打って固定することもできるのだそうです。ルーフ上には風速計やレーダーなども備えられています。周辺の携帯電話基地局が破壊されても外部と連絡がとれるように、衛星電話も搭載しているそうです。

ボッシュのサイトでは、このひとのインタビュー(英語)や、竜巻のさまざまな映像などが見られますが、とりあえずこのDominatorと名づけられたマシンの紹介動画をどうぞ。

(まめ蔵)

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まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
好きな酒はビール(夏場)、日本酒(秋~春)、ワイン(洋食時)など。苦手な食べ物はほとんどなく、ゲテモノ以外はなんでもいける。所有する乗り物は普通乗用車、大型自動二輪車、原付二種バイク、シティサイクル、一輪車。得意ジャンルは、D1(ドリフト)、チューニングパーツ、極端な機械、サッカー、海外の動画、北多摩の文化など。
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