VWクロスブルーはプラグインハイブリッドSUV【デトロイトショー2013】

フォルクスワーゲンがデトロイトショー(NAIAS)で世界初公開したコンセプトカーが「CROSSBLUE(クロスブルー)」。北米市場をターゲットにした3列シート6人乗りのミッドサイズSUVです。

エクステリアのコンセプトは、アメリカンSUVとフォルクスワーゲンらしさの融合。ガラスフレークのブルーペイントとボディ下部をカバーするステンレスパネルによってクリーンさと力強さを表現しているともいいます。

パワートレインは、2.0ディーゼルターボを軸としたプラグインハイブリッド4WD。フロントには6速DSGと組み合わされた190馬力のディーゼルターボと54馬力のモーターを搭載。リヤは114馬力のモーターのみで駆動します。機械的な連結が不要のためプロペラシャフトはなくなっていますが、そのかわりにセンタートンネル部分には9.8kWhのリチウムイオン電池が搭載されるとのこと。

このリチウムイオン電池は外部充電も可能なプラグイン対応。エンジンを動かさないEVモードでは最大14マイル(約22.4km)の走行が可能とのこと。またアウトドアユースでは、このバッテリーやエンジンでの発電による電力供給も可能になっているというのはSUVらしい機能として歓迎されそうです。

システムでの最大出力は304馬力、最大トルクは516lb-ft(約698N.m)。アメリカでの燃費モードでの数値はハイブリッド状態での複合モードで35mpg(約14.8km/L)、外部充電を考慮したモードで89mpge(37.8km/L相当)と発表されています。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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