実質139万8000円、三菱の”電トラ”『MINICAB-MiEV TRUCK』が新発売

2011年11月24日に、軽1BOXバンのミニキャブMiEVが登場してから一年あまり。軽商用EVのパイオニア的存在となった三菱自動車から、新たなラインナップが追加されます。

それが、軽トラックの電気自動車「ミニキャブ・MiEV トラック」、愛称“電トラ”です。

すでに秋口から、その姿を表していましたが、ついに2013年1月17日からの市販が発表され、価格が公開されました。

注目の価格は、急速充電非対応グレードで185万8000円、急速充電対応グレードで191万500円。それぞれ、平成24年度クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金の対象車で、補助金額は前者が46万円、後者が48万円となっています。

つまり補助金を考慮した実質価格は、急速充電非対応グレードで139万8000円、急速充電対応グレードで143万500円となります。

ガソリンエンジンを搭載したミニキャブ・トラックのスターティングプライスは64万1000円なので、補助金を前提としても倍以上の価格になってしまいますが、他の電気自動車に比べるとかなりアフォーダブルな印象。山間部での利用など給油の手間が大きな場所や排ガスを出さないという特徴が活かせる使い方であれば、かなりメリットがあるといえそうです。

またエンジン車ではオプションのABSや、オプション設定さえないトラクションコントロールが標準装備なのは、軽トラックにも安全性能を求めるという点では見逃せませんね。 

●ミニキャブMiEVトラック 主要諸元
車両重量:930kg
荷台寸法:長さ1940mm 幅1415mm ゲート高290mm
最大積載量:350kg
駆動モーター種類:永久磁石式同期型モーター
 同 最高出力:30kW
 同 最大トルク:196N.m
駆動用バッテリー種類:リチウムイオンバッテリー(東芝製)
 同 総電圧:270V
 同 総電力量:10.5kWh
駆動輪:後二輪
充電時間目安
 AC200V(15A):4.5時間
 AC100V(10A):14時間
 急速充電:15分(80%まで)

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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