2009年に軽乗用車のi-MiEVを、2011年に軽商用1BOXのミニキャブMiEVを発売している三菱自動車。すでに2012年内に軽トラックのミニキャブトラックベースの電気自動車をリリースすることを宣言していましたが、ついにその姿が初公開されます。
2012年10月2日~6日、幕張メッセで開催されるIT・エレクトロニクスの総合展示会「CEATEC JAPAN 2012」の特別企画展「Smart Mobility Innovation 2012 -Smart Mobility Zero-」に、『MINICAB-MiEV TRUCK(ミニキャブ・ミーブ トラック)』が登場することが発表されました。
1BOXのミニキャブMiEV同様に、実績あるミニキャブ トラックのボディにバッテリーや駆動用モーターなどをセットしたクルマで、そうしたEVコンポーネントのスペックはミニキャブMiEVと同様。1940mm×1415mm×290mmという荷台寸法や350kgという最大積載量はベースモデルと変わらず、道具としての能力は犠牲にしていません。
また、自宅で充電することで、ガソリンスタンドまで給油に行く負担を解消できるというのが、この軽トラック電気自動車のセールスポイント。農家や商店といった近距離をメインとしたビジネスシーンでは燃料コストの節約と合わせてメリット大といえそうです。近距離ユースを中心と考えているため、普通充電が基本。急速充電コネクターはメーカーオプションとして設定するということです。
なお、発表されている写真では助手席側に普通充電ポートが確認できますが、i-MiEVなどでは運転席側にあるので、レイアウトの変更があった模様。ちなみに、エンプティから満充電までの充電時間はAC200V(15A)で約4.5時間、AC100V(10A)で約14時間となっています。
発売は2013年初めの予定。かなり買いやすい価格設定が期待できる「働く電気自動車」の登場です。
●ミニキャブMiEVトラック 主要諸元
車両重量:930kg
最大積載量:350kg
駆動モーター種類:永久磁石式同期型モーター
同 最高出力:30kW/2500-6000rpm
同 最大トルク:196N.m/0-300rpm
駆動用バッテリー種類:リチウムイオンバッテリー
同 総電圧:270V
同 総電力量:10.5kWh
駆動輪:後二輪
(山本晋也)