魂動デザインのスタイリング、HVを除く3ナンバーセダン、ワゴンでトップクラスの燃費性能を実現した新型マツダ アテンザ。 もちろん安全性能も強化されました。
アテンザに搭載されたアクティブセーフティシステムは「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」と呼ばれ、フロントにミリ波レーダー、近赤外線レーザー、可視光カメラを搭載し、サイドとリアに準ミリ波レーダーを搭載し、危険認知支援技術、運転支援技術、衝突回避支援・被害軽減技術に使用されています。
■危険認知支援技術
RVM(リア・ビークル・モニタリングシステム)
23GHz準ミリ波レーダーを使用し、約15km/h以上の速度で走行時に隣のレーンを後方から接近するクルマを検知するとインジケーターを点灯させてドライバーに通知します。この時に車線変更をしようとウインカーを作動させるとインジケーターが点滅すると共にブザーで警告します25S Lパッケージ、XD Lパッケージに標準装備、20SとXDにメーカーセットオプション)。
LDWS(車線逸脱警報システム)
可視光カメラを使用して車線を逸脱しそうになるとブザー音で警告(25S Lパッケージ、XD Lパッケージに標準装備、20SとXDにメーカーセットオプション)。
HBC(ハイビーム・コントロール・システム)
ハイビームで走行中、可視光カメラが対向車のヘッドランプや先行車のテールランプを検知すると自動的にロービームに切り換えます(25S Lパッケージ、XD Lパッケージに標準装備、20SとXDにメーカーセットオプション)。
AFS(アダプティブ・フロントライティング・システム)
ステアリングを切る角度と車速に連動してヘッドランプの向きを自動的にコントロール(25S Lパッケージ、XD Lパッケージ、XDのMT車に標準装備、XDのAT車と20Sにメーカーセットオプション)
■運転支援技術
MRCC(マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール)
76GHzミリ波レーダーを使用して先行車との速度差や車間距離を認識し、約30〜100km/hの間で自動追従します(25S Lパッケージ、XD Lパッケージに標準装備、20SとXDにメーカーセットオプション)。
■衝突回避支援・被害軽減技術
SBS(スマート・ブレーキ・サポート)
76GHzミリ波レーダーを使用して、約15km/h以上の速度で走行中に先行車を捕捉。車間認知支援システム(DRSS)で車間距離維持をサポートすると共に、車間距離が基準値以下なった場合は前方衝突警報(FOW)で警告。さらに車間距離がさらにつまった場合は軽いブレーキを作動させます。衝突が避けられないと状況ではさらにブレーキ力を高めます(25S Lパッケージ、XD Lパッケージに標準装備、20SとXDにメーカーセットオプション)。
SCBS(スマート・シティ・ブレーキ・サポート)&AT誤発進抑制制御
近赤外線サーを使用して約4〜30km/hで走行中に先行車と衝突する危険性が高いと判断した場合にブレーキを自動制御。ドライバーがブレーキを踏んでいる場合はさらにブレーキ力を強め、ドライバーがブレーキをかけていない場合は自動的にブレーキをかけます。この装備はMT車にも装備可能。またAT車では約10km/h以下の徐行時や停車時、障害物がある状態で一定以上にアクセルを踏み込まれた場合はエンジン出力を抑制して、警報を鳴らします(25S Lパッケージ、XD Lパッケージに標準装備、20SとXDにメーカーセットオプション、XDのMT車はSCBSのみ)。
ここで注目したいのはMT車でも誤発進抑制制御以外のシステムが装着可能だということ。ここにマツダのこだわりを感じます。
また万が一衝突した際の被害低減策として、スカイアクティブボディの骨格を一新して衝突安全性能を向上させました。
■前面衝突対策
高効率マルチロードパス構造で前方からの衝撃を多方向に分散。
衝突時にエンジンを離脱させて、エンジンルームの衝撃吸収スペースを確保。
足もとやキャビン中央部に高張力鋼板を採用し、軽量化するとともにキャビン強度を向上。
■側面衝突対策
ルーフ、センターピラー、アンダーボディを連続させる環状構造を採用して高剛性化し、側面衝突時のキャビン変形を抑制。
サイドインパクトバーをフロントドアに2本、リアドアに1本装備。
■後面衝突対策
リアフレームを高強度化すると共にストレート化してアンダーボディの耐衝撃性を強化。
燃料タンクを保護する構造を採用。
また運転席&助手席SRSエアバッグ、カーテン&フロントサイドSRSエアバッグを全車に標準装備しました。
新型アテンザは動力性能、エコ性能、安全性能をうまく両立させた存在だといえそうですね。
(松沼 猛)