2013年に発売予定、シボレーの電気自動車は100kWの油冷モーター搭載

ゼネラル・モーターズが2013年に市販予定のシボレー・スパークEVについての情報を一部公開しています。

シボレーのコンパクトカーであるスパークをベースとしたEV(電気自動車)で、エンジンを積んでいないピュアEVとして開発されています。

フロントに搭載される油冷の永久磁石モーターは100kW、400lb-ft(約544N.m)というなかなかのスペック。0-60マイル(約0-96.5km/h)加速は8秒以下ということです。

20万時間もテストしたという、EV用バッテリーの総電力量は20kWh。日本車のEVと比べると、アイミーブより多く、リーフより少し少ないというスペック。車格的にライバルとなるフィットEVデミオEVとは同じ電力量となっていますから、エンジン車の排気量でいう1.3リッタークラスには、このスペックがちょうどいいというのが現時点でのトレンドといえそうです。

バッテリーの容量は約133リッター、重量は約254kg。

なお、スパークEVのバッテリーは8年/10万マイル保証。240Vの普通充電でエンプティから満充電まで約7時間とのこと。また急速充電では20分で80%まで充電できるそう。もちろん急速充電の規格は、最近SAEで決まったばかりのCOMBO(コンボ)方式です

カットモデルによるとバッテリーの搭載位置はリヤシート下、居住スペース・ラゲッジともに最小限の影響に抑えられているようです。また、このバッテリーは毎日、急速充電を行なっても耐久性に問題がでないように開発されているとのこと。

発売前ということで、偽装された姿での公開となっていますが、純米国産パワーユニットを与えられるという、このコンパクトEV。そのタフなバッテリー性能が、電気自動車の使い方を変えるほどの存在になるかどうか、非常に楽しみな一台といえそうです。

(山本晋也) 

 

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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