自動ブレーキは実質9万5000円 電動テールゲートはタダ!? 上級グレードほど割安な三菱アウトランダー

新型アウトランダーは、いわゆる「廉価グレード」がありません。242万7000円ともっとも安い「20G」でもHIDヘッドライト、本革巻ステアリングホイール、パドルシフト、18インチタイヤ、側面&運転席ニーエアバッグ、そして非接触式キーなど一般的には「上級装備」とされるアイテムを標準装備。フル装備といって差し支えないのです。

ちなみに新型アウトランダーは駆動方式によってエンジン排気量が異なり、FF車は2.0Lエンジン、4WD車は2.4Lエンジンを積んでいます。

というわけで、「20G」はFFでしたが269万2000円からの「24G」は4WDモデル。
興味深いのは、「24G」の追加パッケージとなる「24G Safety Package」と「24G Navi Package」の内容です。

「24G」に対して9万5000円アップとなる「24G Safety Package」の追加装備は、メッキのウインドウモールと「e-Assist」。「e-Assist」とは、追突しそうになると自動的にブレーキを掛ける「追突被害軽減ブレーキシステム」(いわゆる自動ブレーキ)、車線をはみ出しそうになると警告する「車線逸脱警報システム」、そして前の車にあわせて自動的に速度をコントロールする「レーダークルーズコントロール」の3点。
ってことは、たった9万5000円を払うだけで新型アウトランダーは「ぶつからないクルマ+高速道路走行が楽になるクルマ」になってしまうのです。もう、選ばない理由は見あたりませんね。

そして、実は「24G Navi Package」もお買い得。この仕様のポイントは「24G Safety Package」に対してナビと電動テールゲートが備わることですが、「24G Safety Package」との差額は32万3000円。実はこの金額、「20G」や「24G」でのメーカーオプションにおけるナビの価格よりも安いんです。

つまり、電動テールゲートは実質タダ!!
というわけでこの新型アウトランダー。グレードが上になるほど、お買い得な価格設定なんですよね。ご参考までに!
(工藤貴宏)

この記事の著者

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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