トヨタのハイブリッドが国内販売200万台、その気になる販売ランキングを発表!

2012年5月にグローバルでのハイブリッドカー販売400万台を達成しているトヨタ、つづいて2012年10月に乗用系ハイブリッドカーの国内販売200万台を超えるという金字塔を打ち立てました。

 

トヨタ初のハイブリッドカーといえば小型バスのコースターで、最大のヒットモデルがプリウスであることは言うまでもありませんが、では204万台も売れたというトヨタ・ハイブリッドカーの中でもっとも珍しい(販売台数の少なかった)乗用モデルとは何でしょうか?

 

トヨタ発表資料から逆ランキング、国内販売台数を少ないほうから並べてみましょう。

 

クルーガーハイブリッド:約3400台

海外市場ではハイランダーハイブリッドの名前で12万台以上を売っていますが、国内ではハリアーハイブリッドにユーザーが流れたためか、もっとも珍しいトヨタ乗用系ハイブリッドカーの座を手にしています。

 

クラウン マイルドハイブリッド:約6400台

3.0リッター6気筒直噴エンジンに、モーター/ジェネレーターを組み合わせたマイルドハイブリッドは、アイドリングストップでのエアコン作動が可能になるなど簡易的なシステムながら、ショーファードリブンとしてのキャラクターに合わせたモデル。2002~2008年の生産ですが、法人需要メインで台数は伸びなかったようです。

 

プリウスPHV:約9500台

2012年1月に市販開始されたばかりのプリウスPHV(プラグインハイブリッド)は、外部充電のできるハイブリッドカー。一年足らずでの台数と考えると、まだまだ伸びていきそうです。

 

レクサスGS450h:約1万600台

レクサス初のハイブリッドカーで、FRとしては世界初のフルハイブリッドといえるレクサスGS450hですが、意外に販売台数は伸ばしていないようです。

 

ヴェルファイアハイブリッド:約1万800台

こちらも発売から一年足らず、レア車というよりは、今後増えていくことが予想される一台といえそうです。

 

ちなみに、トップ5は以下の通りで、プリウスが過半数越えの圧倒的なボリュームとなっています。

プリウス:約124万3000台
アクア:約22万100台
プリウスα:約16万7200台
エスティマハイブリッド:約9万6000台
SAI:約5万7600台 

 

世界販売も順調で、10月末段階で約460万台に達したということ。先ごろイギリス工場で新型オーリスの生産が始まったというニュースもありましたが、そうして海外でのハイブリッドカー生産も増えていますから、グローバル販売での伸びはまだまだ続きそうです。

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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