10月5日のフリー走行から開幕したF1日本GP。その開幕に先立つ10月4日、衝撃的なニュースがもたらされました。なんと、ミハエル・シューマッハーが今シーズン限りで引退を発表したのです。
メルセデス・グランプリとの契約が今シーズン限り、その後の契約更新をしないということで引退ということになったようですが、シューマッハー自信も「永遠に引退」を記者会見で明言しています。
ミハエル・シューマッハーほど数々の栄光に彩られたドライバーもいません。
通産優勝回数91勝はもちろん歴代1位。そしてドライバーズチャンピオン5年連続通産7回も歴代1位。そのほかにも最多ポールポジション、最多獲得ポイント、最多ポールトゥウィンなど、「最多」や「歴代1位」とつく冠は数え切れないほど。
1991年にジョーダンからF1デビューし、ベネトン、フェラーリと名門チームへ移籍。1996年フェラーリ移籍後は低迷していたフェラーリを再び最強チームに変貌させた張本人として名を馳せます。2006年に一旦引退を表明。
ホ ンダF1撤退後にチーム資産を引き継いだブラウンF1が2009年にコンストラクターズチャンピオンを獲得、翌年にエンジン供給元であったメルセデスベン ツがブラウンF1を買い取りメルセデスグランプリを発足させた2010年、シューマッハーはこのチームからF1に復帰します。復帰後の最高位は2012年の ヨーロッパGP3位。実に2006年中国GP以来の表彰台です。
鈴鹿を含めて残り6戦、ミハエル・シューマッハーは我々にどんな走りを見せてくれるのか。
(北森涼介)