トヨタ自動車だけでなくトヨタホームなどグループで「CEATEC JAPAN」にブース展開したトヨタ。スマートハウスの提案とともに、「コムス」をベースとしたコンセプトカー「Smart INSECT」が最大の目玉です。
ガルウイングが目を惹くコンセプトカー「Smart INSECT」の「INSECT」は、「Information」、「Network」、「Social」、「City」、「Transporter」の頭文字を組み合わせたネーミングで、先端技術を満載しています。
まず乗り込む際は、車両前方にあるモーションセンサーが人の顔を認識し、あらかじめ登録された人の顔写真と照合して認証します。認証されるとフロントライトが点滅し、インパネのモニターや音声でドライバーに挨拶。ドライバーが乗り込もうとすると、モーションセンサーが人間の手の動きに応じてドアをオープンさせます。
乗り込むとクラウドを使った「トヨタスマートセンター」で音声を認識するバーチャルエージェントが目的地を設定するだけでなく、クルマの各機能も操作するそうです。また、スマートハウスの機能として、自宅の施錠やエアコンの状態を車内からエージェントを介して操作可能とのこと。もちろん、スマートフォンのナビやコンテンツもエージェントを介して音声操作できます。
EVやPHVの普及で、クルマを家庭で充電し、またスマホで家電の状態やEV/PHVの充電状況を確認するという技術はすでに実現していますから、こうした機能を備えるクルマが数年後に出てきても不思議ではありません。
(塚田勝弘)