日産が高級電気自動車インフィニティLEを発表。2014年発売を目指す【パリモーターショー】

 2012年4月のニューヨーク・オートショーにおいてワールドプレミアを飾ったコンセプトカー「インフィニティ LE」がパリモーターショーにてヨーロッパデビュー、同時に市販へ向けての意気込みが語られました。 

日産の高級ブランドとして、すっかり認知されたインフィニティ。いまや日産といえばリーフの市販によるEVイメージが強いわけですが、インフィニティも、このLEコンセプトをベースにした市販モデルを考えているとのこと。

その目指すところは『コンパクト・プレミアム』な電気自動車といいます。 

リチウムイオンバッテリーの総電力量が24kWhとリーフと同じことからメカニズムの共通点も少なくないようですが、駆動モーターのスペックは100kW(134馬力)、325N.mといった風に、リーフの80kW、280N.mからスープアップされています。

もちろんスタイリングにおけるプレミアム性、ラグジュアリー感も重要。全長は約4.7mとなる模様ですが、そのサイズの中にゼロ・エミッションであることの主張を盛り込むということ。また電気モーター駆動ゆえの静かさやトルキーさは、高級感につながるだろうということです。

日本仕様であるChaDeMoの急速充電では、約30分でバッテリーをエンプティから80%まで充電できるというインフィニティLE。またオプションとして非接触充電への対応も考えているとのこと。なお満充電状態からの航続距離は160kmといいます。

インフィニティ・ブランドに相応しい、妥協のないプレミアム・コンパクトEVを目指すとのこと。気になる市販は2014年を目指すということです。
(山本晋也)

 

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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