日本で今年行なわれる唯一の国際格式ラリー、アジアパシフィック選手権(APRC)ラリー北海道が9/14~16に北海道十勝地方で開催され、スバル・インプレッサ 4ドアWRX STI スペックC、R4仕様車がデビューしました。
スバル・インプレッサWRX STI スペックCをベースとして軽量パーツやサスペンションストロークの増大などの改造を施したのがグループR4車。今まで5ドア車のみの設定でしたが、高速走行での空力安定性に有利とされる4ドアのR4仕様車が新たに登場し、ラリー北海道でデビューすることになりました。
ドライブするのは元プロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)チャンピオンの新井敏弘選手。新井選手は日本人唯一の世界選手権チャンピオンでもあります。
APRCはWRCを頂点とするラリーピラミッドの二番目に相当するラリー選手権。サッカーでいえばワールドカップに対してのアジアカップ的な位置付けです。APRCランキング首位のクリス・アトキンソン(元スバルのWRCワークスドライバー)は、同日程で開催されたWRCラリーGBに出場したためラリー北海道をスキップ。
アリスター・マクレー組を始めとするランキング上位の各選手はこの一戦でポイントを一挙に詰めるチャンスとなります。
APRC 総合のトップはNo.3ガウラブ・ジル/グレン・マクニール組(シュコダ ファビアS2000)
新井/マスカット組は4ドアのインプレッサ(R4仕様 No.16)のセッティングに 苦戦、SS3ではコースアウトの際に2本の木をなぎ倒すアクシデントに遭遇するも、幸いコースに戻り総合2位で折り返しました。
APRCラリー北海道と併催された全日本ラリー選手権ラリー北海道。こちらでは今年復調著しい石田正史/宮城孝仁組(三菱ランサーエボリューション X)が、Leg1をトップで折り返しました。
FRの86で 初のグラベルラリーに挑戦していたNo.79哀川翔/安東貞敏組はSS2でコースアウト。
ダメージは少なかったもののコースに復帰できず、デイリタイア。Leg2にスーパー ラリーでの再参戦となりました。
ところで、初日のLeg1ですが、SS3リクベツ1で6台の車が同じ所でコースアウトしました。原因はウォータスプラッシュ(人工の水たまり)にあまり「思いきり突っ込まない様に」注意が与えられていたが、割と順守されていたら徐々に水深が深くなってしまい、その池をきっかけに飛び出す車が続出してしまった…模様。
波乱含みのラリー北海道でしたが、明けた日曜日のLeg2では更なる波乱が巻き起こることになります。
(川崎BASE)