なにかと自意識過剰な発言や行動、いわば「中学2年生くらいの年ごろでありそう」という症状をさすのが『中二病(厨二病)』と呼ばれています。
こういう症状をもっている人はどういうクルマを選ぶのでしょうか。
以下のケースはすべて実在します。
【case1/見られることが重要と思い込みが強い場合】
・フレンチ+オープン+雨漏りレスで“プジョー207CC”一択
いまどきトレンディードラマの影響はうけていないと思いますが、風を感じるのが好き…ではなく周りの目を向けることに必死でオープンに乗るのが中二病。
しかし、我慢が必要なスパイダーには乗らず「お手軽、オシャレと思ってもらえる、外車」というキーワードからクルマはプジョー207CCを選ぶのです。
「『物選びは“外し”が必要』とよくわからないことをつねに話す高校の同級生S。正直、Sに興味をもつ同級生は少ないのだが“密かに”注目されたいそうで、いつもオープン状態でプジョー207CCに乗っている。スカした顔で運転しているから周りはどん引き…」(33歳・公務員)
【case2/“こだわっている人間”と思われたい場合】
・英国紳士を気取り“オリジナル・ミニ”をセレクト
「人とは違う」ことに異常なほどこだわるのが中二病。そんな彼らにとってブリティッシュ臭が満載のオリジナルミニは魅力的なクルマです。
「『BMWが作り始めたミニとはイギリス度数が違うんだよ』とすでに50回以上聞かされた中二病らしき同僚。マフラーやコートはバーバリーで身をつつみナンバーがいまどき『32-49』のミニに乗っているが英国紳士、というよりはミスター・ビーンぽい」(29歳・会社員)
【case3/ファッションや笑いのセンスがいいと勘違いしている場合】
・まだあったの!と驚く“ホンダ・シティカブリオレ”
文才やトークのセンスがあることを自負し、さりげなく人を見下してしまう中二病の人って意外といますよね。そんな人たちのクルマセレクトはなかなか興味深いです。
「前の会社にいたHは自分のセンスについて変に自信を持ちすぎ空回りしたせいで干された。そんな彼が在職中、「いまどきのクルマにはないセンスを感じる」と買ったクルマはシティカブリオレ。そのセレクトっぷりに初めてヤツに興味をもった」(34歳・会社員)
(神楽坂まこと)