BMW 5シリーズ・グランツーリスモが450馬力のV8エンジン搭載。燃費は30%も改善

BMWの5シリーズ・グランツーリスモは、セダンであり、ワゴンであり、SAVでありと、多様な価値を共有する新ジャンルの5ドアモデルですが、そのラインナップに、よりプレミアム性を高める新開発V8エンジンが搭載されます。同時に、環境性能のレベルアップも図られています。

 

新開発V8エンジン搭載グレードは、「550iグランツーリスモ」。新しい4.4リッターV8ツインパワー・ターボ・エンジンは、バンク間にレイアウトしたツインターボ、直噴システムに加え、インテーク・バルブのリフト量を無段階に可変制御するバルブトロニックを採用。従来型のV型8気筒エンジンに対して、パフォーマンスは約10%向上しているとのこと。

またエンジン・オート・スタート/ストップ機能(アイドリングストップ機構)や電動パワーステアリングなどにより環境性能も改善。カタログの燃料消費率(JC08モード)は、従来モデルに対して、約30%向上した9.6km/L、「平成27年度燃費基準+10%」および「平成17年排出ガス基準50%低減レベル(★★★低排出ガス車)」となっています。

●新4.4リッターV8ツインターボ主要諸元
最高出力:330kW(450ps)/5500rpm
最大トルク:650Nm(66.3kgm)/2000-4500rpm
0-100km/h加速:5.0秒

あわせて、3.0リッター直列6気筒ターボエンジンを搭載する535iグランツーリスモにも、エンジン・オート・スタート/ストップ機能やECO PRO(エコ・プロ)モード付きのドライビング・パフォーマンス・コントロールを備えることで、環境性能を向上させています。535i グランツーリスモの燃料消費率(JC08モード)は、従来モデルから約27%も向上した12.2km/L。これにより、「平成27年度燃費基準+20%」および「平成17年排出ガス基準75%低減レベル(★★★★低排出ガス車)」を達成。エコカー減税およびグリーン税制対象モデルとなり、自動車取得税および重量税は100%減税、翌年の自動車税が50%減税されということです。

●3.0リッター6気筒ターボ主要諸元
最高出力:225kW(306ps)/5800rpm
最大トルク:400Nm(40.8kgm)/1200-5000rpm
0-100km/h加速:6.3秒

どちらも8速ATと組み合わせたFR駆動レイアウト。

メーカー希望価格は、535iグランツーリスモが8,840,000円、550iグランツーリスモが11,400,000円となっています。
(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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