工藤貴宏 
バブルの頃は高級車がバンバン売れたらしいですが、今となっては嘘みたいな話ですよね。サラリーマンはなかなか給料が上がらないし、これから先に収入アップするのかも不安だから高額のクルマを買ってローンなんか組んでいる場合じゃない。そんなわけで、サラリーマンにオススメのいま買い時の新車をピックアップしてみました。これから新車を買おうというサラリーマンのみなさん、ご参考に……はならないかもしれないけれど。
＜5＞
トヨタ・カローラアクシオ
新車価格：139万5000円～208万9000円
排気量：1329cc～1496cc
燃費：20.6Km/L～16.0km/L
サラリーマンの愛車といえば、昔からカローラと相場は決まっているのです。誰が決めたのか？ そんなこと知りません。でも、合理的かつバランスに優れたカローラのクルマ作りは日本社会の歯車となって働く堅実なサラリーマンの愛車にピッタリ。イチオシは地味な「アクシオ」ですが、ちょっとだけ若々しくいたいのならステーションワゴンの「フィールダー」もアリですね。
＜4＞
三菱ミラージュ
新車価格：99万8000円～128万8000円
排気量：999cc
燃費：23.2Km/L～27.2km/L
サラリーマンのランチといえば愛妻弁当か牛丼ですが、「低燃費」「低価格」「コンパクト」と3拍子揃った新型ミラージュはまるで「安い」「早い」「うまい」と某牛丼のような存在。地味な作りなので華がないなんて悪口を言う人もいるみたいですが、道具として優れているんだからいいじゃないですか。軽自動車を除くガソリン車のなかで最良の燃費性能は、ちょっとした誇りです。ただ、99万8000円の「Ｅ」グレードは装備がシンプルすぎるので「Ｍ」以上にしたほうがいいかも。
＜3＞
日産ノート
新車価格：124万9500円～167万4750円
排気量：1198cc
燃費：18.2Km/L～25.2km/L
ホンダ・フィットは、中も広いし荷物も多くつめるし、走りだって大型車に引けをとらない優等生コンパクトカー。そんなフィットをベンチマークとして開発されたノートなら、下手なセダン以上に役に立つファミリーカーになり得ます。そして注目は低燃費狙いのスーパーチャージャーつきエンジン。マーチスーパーターボを知っている世代には涙モノですが、現代のスｰパーチャージャーは動力性能アップ狙いではなくあくまで燃費アップのため。オリンピックは終わっちゃいましたが、「メダリスト」というグレード名も懐かしくていいですね（昔ローレルにあったグレードですね）。とにかく、これ買っておけば間違いないです。
＜2＞
トヨタ・オーリス
新車価格：171万1000円～225万円
排気量：1496cc～1797cc
燃費：14.4Km/L～19.2km/L
カローラはなんだか地味すぎて……とお嘆きのサラリーマンにぜひオススメなのが、オーリス。これは実質的にカローラのハッチバックといえるモデル（日本のカローラとはプラットフォームが違うけど）で、ヨーロッパにおけるトヨタの主力モデル。ということで、グローバル時代を生き抜くサラリーマンは、トヨタながら世界に目を向けたこんなハッチバックに乗って国際化の波を乗り切りましょう！
イチオシは、「ＲＳ」というスポーツグレード。この時代において「ＭＴ」しか用意のないラストサムライっぷりが魅力です。常識に 尻を向けろ！
＜１＞
トヨタ・マークＸ
新車価格：244万円～390万円
排気量：2499cc～3456cc
燃費：10.0Km/L～11.8km/L
その昔、日本全体がまだ幸せだったころ、上級サラリーマンの愛車といえば「マークII」と相場が決まっていました。その後継モデルが「マークＸ」。何が凄いかって、このクルマに詰まっているのは近所の目を無視できないサラリーマンにとって無視できない「派手なわけじゃないけど高級」というサラリーマンの複雑な心境。まさにサラリーマンのためのクルマなんです。っていうか、このマークＸに乗れば「今日の部長素敵でした」と美人の部下が助手席でささやいてくれる夢が見られるんですよ。そんな妄想ができるのも、マークＸの魅力なのです。実際には、間違ってもそんな状況訪れないんだろうけど（笑）
（工藤貴宏）
