初代の登場から50年超、新型「カローラ」が目指したのは?

●大きくなっても価格は抑制。若返りを目指すトヨタ・カローラ

日本の高度成長期となる1966年11月に誕生したロングセラーカー、トヨタ「カローラ」。初代モデルの登場から53年後の2019年9月17日に12代目となる新型が登場しました。

今回トヨタが発売したのはセダン型「カローラ」とワゴン型「カローラ ツーリング」の2車種。

カローラ ツーリング

同車では顧客層の高齢化が顕著となっており、開発陣は危機感を強めていたようです。

既にカローラ購入者の年齢層が60~70代が中心となっており、新型では若い顧客の取り込みに配慮。排気量アップ(1.5L→1.8L)による加速感の向上に加え、「コネクテッド機能」にも力を入れたそうです。

国内向けのトヨタ車として初となるディスプレイオーディオを全車に標準装備。スマホと連携してカーナビゲーション機能や音楽アプリ等が利用可能。

全車標準装備のディスプレイオーディオ

さらに車体を3ナンバー化。海外向けモデルをベースにすることで開発・設計コストを抑制。ボディの大型化(全長・全幅)により、事故の被害を軽減。車体剛性は従来より大幅に向上しているそうです。

それにもかかわらず車両価格は従来車と同等レベルの190万円台からとなっています。

カローラのインパネ

原点に帰り、デザインと走行性能を前面に押し出して登場した新型「カローラ」。

「プラス100ccの余裕」というキャッチフレーズで人気を得た初代モデルから50年以上経過した新型カローラの成長ぶりが再び注目されます。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)

【関連リンク】

新型カローラ セダン
https://toyota.jp/corolla/

カローラ ツーリング(ワゴン)
https://toyota.jp/corollatouring/

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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