ニュル24H耐久レースで優勝した86はノーマルエンジンだった!?

GAZOO Racingチームが2012年5月に行われた「ニュルブルクリンク24時間レース」に2台のトヨタ86で参戦したのは記憶に新しいところですが、SP3クラスでいきなり初優勝した166号車を間近でじっくり見る機会を得たのでその様子をお伝えしたいと思います。

 

このマシンは外観こそGAZOOの派手なチームカラーでラッピングされてはいますが、関係者によると、何とエンジン本体は市販車と同じ200psのままのノーマル仕様なのだとか。

エンジンルームもほぼノーマル仕様!

レースのルール上で必要なロールケージ、4点式シートベルト、軽量化の為の窓ガラスの樹脂化(ポリカ材)、専用の燃料タンク、エアロパーツ、スリックタイヤなどを装着し、サスペンションを調整(ローダウン)した程度のライトチューニング仕様。 

にもかかわらず、低重心設計によるポルシェと同等の素晴らしいコーナリング性能を武器に強豪と戦ってクラス優勝した訳ですからその潜在ポテンシャルは侮れません。 

耐久レースに出場したもう一台の86(165号車)も同クラス6位につけており、限られた練習時間内にサスペンションの設定やデファレンシャルギアの最適値を見出すべく、2台でセッティングを変えて本番に臨んだそうです。 

ちなみに画像の166号車を操ったドライバーはニュル2年目の石浦選手と大嶋選手、ニュル初参戦の井口選手、そして高木選手(165号車とダブルエントリー)でした。

165号車をドライブした影山選手によれば過酷な24H耐久レースでクラス優勝できたのは86の発売前からレースに参戦しながら開発して来た成果と言います。 

レース中、全くのノートラブルで走り抜いたそうで、実車を見た限りでは外観に他車と接触した跡も無く、まるで新車状態だったのも大いに驚きでした。

今後も数々のレースシーンでトヨタ86の活躍が期待できそうです。

 (Avanti Yasunori)  

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この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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