生産中止から10年以上経っているにもかかわらず、軽自動車のモータースポーツユーザーにいまだ人気のあるスバル・ヴィヴィオ。
今回のK4GPではヴィヴィオ?っと首を傾げてしまうマシンが2台いました。
1台目はWRブルーのこのマシン!
見ての通り、前後左右のウインドウ、屋根、リアゲートが綺麗さっぱりありません。室内は乗員保護用のロールバーと、屋根が無いことで落ちた剛性を補う為の補強バーが右往左往しています。
オープンカーの弱点である雨がスタート前に降り出し、中に水が溜まっていました。
しかし、何よりこのマシンの驚きのポイントはドライバーにSTIの辰己英治氏がステアリングを握っている事です。
K4GPは現役プロドライバーや往年のドライバーが参加する事で有名で、憧れのドライバーや人物と一緒に走れるまたとない機会です。
2代目はこちらのマシン。
ぱっと見は普通のVIVIOですが、なんだ全高が低く、ドアが地面に接近しています。
このマシンは、90年代に人気を博した日産ザウルスJrと言う単座席レーシングカーのシャーシにFRP等で製作したヴィヴィオの外装を被せたシルエットフォーミュラーのような1台です。
エンジンは当然ミッドシップに搭載しており、リアゲートを開けてエンジンの整備をしていました。最近の表現をするならば、スーパーGTのカローラやレクサスISみたいな感じですかね。
御殿場にあるスバルのディーラーがチームを運営し、K4GPでは何度もクラス優勝をしており、今までは普通のVIVIOで参戦していたのですが、ステップアップと言う形でこのマシンを製作したようです。
それでは最後に普通のヴィヴィオで心を落ち着かせて締めさせて頂きます。
(野上達也/撮影:北森涼介)