「空飛ぶレンガ」再び? 2016年からボルボがWTCCに複数年参戦を宣言

1980年代に、ETC(欧州ツーリングカー選手権)などで速さを見せた無骨な姿のボルボ240ターボは、そのカタチとは裏腹の速さを「空飛ぶレンガ」と形容されたこともありました。

そのボルボが、ツーリングカー選手権に帰ってきます。

Polestar Cyan Racing announces multi-year FIA WTCC programme

現在、シトロエンやホンダがワークス参戦しているWTCC(世界ツーリングカー選手権)に、2016年からボルボはS60のレースカーにてチャレンジを本格的に始めることが発表されました。

過去にはC30のレースカーにてWTCC日本ラウンドを走ったこともあるボルボですが、今回の復帰においては複数年計画といいますから、しっかりと結果が期待できるといえそう。

なお、レース仕様に新開発されるエンジンも、「Drive-E」と呼ばれる市販車のテクノロジーが投入されたもので、最高出力は400馬力を発生するということです。

なにより、S60のシルエットを持つレースカーは、かつての「空飛ぶレンガ」とは異なり、スタイリッシュに仕上がっているのが印象的です。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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