レクサスが採用した世界最小の画像センサーは車両の安全性を向上させます

北米レクサスのドル箱ともいえるESシリーズがフルモデルチェンジ、2012年7月に発売開始されています。 

そのレクサスESに、新しい安全装備のためのセンサーが採用されていることがセンサーを開発したデンソーから発表されました。

開発した画像センサーは、従来の車線逸脱警報システム(LDW)と、自動ハイビーム制御システム(AHB)に必要なセンサー機能をあわせ持ったもの。こうした機能を持つ画像センサーとしては世界最小のサイズとなっているのがアピールポイントだということです。

この画像センサーはフロントガラス上端付近に装着されていますが、その場所から乗員の目に留まりやすく、センサーの小型化は必須条件。ですが、従来の技術ではLDWとAHBの両システムを併せ持つセンサーは複数の画像処理用ICが必要であり、小型化が困難だったといいます。

そこでデンソーの新センサーでは、汎用マイコンだけで処理ができるような負荷の軽いアルゴリズムを開発したことにより、LDWとAHBの両システムを小型ボディで実現しています。

またカメラを白黒からフルカラー化することで、LDWシステムとしては世界各国の様々な色の道路標示に対応可能となり、AHBシステムとしては先行車の尾灯(テールライト)とその他の光源を容易に識別可能となったということです。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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