7月23日にモデルチェンジしたトヨタ・ポルテと新登場のトヨタ・スペイド。
全国のトヨタ店、トヨペット店から発売されるポルテは、スクエアオーバル(長円形モチーフ)を随所に盛り込んで親しみやすいデザインを採用しました。
そして、カローラ店とネッツ店を通じて販売される新車種のスペイド。
こちらは、精悍でクールな印象を与えてよりアクティブな雰囲気を演出しました。
もちろん、ポルテとスペイドの最大のアイデンティティは助手席側の大開口ワイヤレス電動スライドドアにあります。
外からはワイヤレスリモコンで開閉が可能で、両手がふさがっている時でも非常に便利。
開口幅1,020mm、開口高1,250mmという大きな開口部に加えてフロア地上高は300mmと低く、前席はもちろんのこと、後席からの乗り降りも楽々。
開口部が大きいので助手席の3点式シートベルトアンカーは背もたれに内蔵されています。
シフトセレクターなどがインパネにあるため、前席には左右どちらのドアからも楽に乗降可能。
助手席を倒すと、いろいろなものを置くことができるテーブルになります。
この状態で使用可能なコンビニフックが備えられ、前後スライドもテーブル面にあるレバーで操作可能。
しかも、助手席のスライド量は700mmもあり、前にスライドさせるとこちらからも簡単に運転席へ座ることができます。
つまり、リヤシートに子供と買い物袋、ベビーカーを置いた後そのまま乗り込むことだって簡単にできちゃうわけです。
助手席のグローブボックスにはボックスティッシュが内蔵可能です。
ボックスティッシュを収める空間を塞ぐグローブボックスの底蓋のデザインは遊び心いっぱい。
また運転席背もたれ背面にもコンビニフックが設置されていますが、その下にある小物入れにもティッシュを入れることが可能になっています。
電動スライドドアは後席からもスイッチで簡単開閉できますが、ピラーには不思議な目盛りがありました。
これは子供の身長がわかるようになっていて、自分のお子さんの成長を楽しもうというトヨタの遊び心のひとつなのだそうです。
ポルテ、スペイドはボディーカラー(それぞれ8色)、インテリアカラー(2色)、シートタイプと装備をセレクトして自分だけの愛車を仕立てることが可能。
エンジンは2種類。
1.3Lの1NR-FEエンジンは最高出力70kW(95ps)/6,000rpm、最大トルク121N・m(12.3kgf・m)/4,000rpmを発揮。
2WD車のみの設定でJC08はVグレード(145万円)で18.4km/L、Xグレード(155万円)で19.6km/Lとなります。また1.3Lエンジン搭載の14インチホイール車の最小回転半径は4.6mという小回り性も発揮します。なおVグレードは2012年10月から生産開始です。
1.5Lの1NZ-FEエンジンは2WD車と4WD車でスペックが異なります。
2WD車は最高出力80kW(109ps)/6,000rpm、最大トルク136N・m(13.9kgf・m)/4,400rpmを発揮し、JC08モード燃費は19km/Lですが、アイドリングストップ機能をオプションで選択すると20.6km/Lとなります。
4WD車は最高出力76kW(103ps)/6,000rpm、最大トルク132N・m(13.5kgf・m)/4,000rpmとなり、JC08モード燃費は16km/Lとなります。
なお1.5L車はX、Y、F、Gの4グレードを展開し、2WD車が159〜174万円、4WD車が177〜191万円です。
全車Super CVT-iと組み合わされ、車両安定性制御システムVSCとトラクションコントロールTRCを標準装備としました。
発表会のあと、新型ポルテとスペイドに試乗する機会があったので運転させてもらいました。
車の使用環境を考えれば1.5Lエンジンは必要十分な動力性能だと言えます。また1.5L車と1.3L車の15インチホイール装着車の最小回転半径が5mとちょっと大きくなりますが、車体が小さくて視界もよく、取り回し性はいい感じ。個人的にはAピラーが立っていて死角が少なかったのが好印象でした。
小さなお子さんと一緒にカーライフを楽しむならポルテやスペイドはちょうどいい感じですね。
(ぬまっち)
【写真ギャラリーをご覧になりたいかたは】 https://clicccar.com/2012/07/23/180977