フィアット500Lの”L”はラージの意味だけじゃありません

フィアット500シリーズがクロスオーバーまで含めて将来に向けてさらに強化されることは既定路線ですが、そのステップとして5ドアバージョンの「500L」が登場しました。

全長4.15メートルとなった、あたらしい500シリーズ。そのボディサイズを見ると、500Lの”L”はラージサイズを示すと思ってしまいますが、それだけではないそう。

この”L”に込められた思いは、次の3つだということです。

〔Large〕

まずはラージ=大きい、こと。全長415cm×全幅178cm×全高166cmという3サイズからなる500Lの余裕のボディを示しています。

〔Light〕

つづいて、ライト=明るさ。これは、物理的な明るさというよりも、技術革新によってもたらされる改善を示しています。たとえば、環境性能に寄与するツインエアエンジンであったり、未来感覚の操作性を生み出すタッチパネルのインパネが、そうした象徴であるということです。

〔Loft〕

最後が、ロフト=個人的なスペース感覚ということです。明るくヴィヴィッドなインパネの先に開けた視界のクリアさや、オプションパーツによってパーソナライズできるインテリアが、ロフトたる所以だとか。

 

こうした3つの”L”によるコンセプトが具現化された、ニューカマーがフィアット500Lです。その本国発売予定は2012年10月第一週。2013年内には世界100カ国で販売される計画だということです。

フロントマスクに、人気のフィアット500のイメージを色濃く残したまま、キャビンやラゲッジスペースの余裕をもたらした500Lは、また世界中で人気を集めるのでしょうか。

(山本晋也)

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この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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