以前に「MAZDAとFIATの業務提携で新FRスポーツが誕生する !?」でお伝えしたとおり、両社の業務提携により、MAZDAがアルファロメオの次期2シーターオープンスポーツの開発・生産を担う事になった訳ですが、その車種が少しずつ見えてきました。
本命候補と囁かれている「アルファ・スパイダー」はそもそもイタルデザインのジウジアーロがデザインした「アルファ・ブレラ」をピニンファリーナがスパイダー化したFFモデルでした。
その一方でクローズアップされ出したのがアルファロメオの「創業100周年」とピニンファリーナの「創業80周年」を記念して2010年のジュネーブショー用に製作された「デュエットタンタ(Duettottanta)」の存在。
この「デュエットタンタ」はFRを前提にデザインされた2シーターのスポーツ・コンセプトモデルで、アルファロメオの名作「スパイダー デュエット(Duetto)」を現代版として再現したもの。
アルファロメオが以前よりショーで評判の良かったこの「デュエットタンタ」を具現化すべくFRプラットフォームを探していたところ、MAZDAの次期ロードスターに行き着いたようです。
MAZDAとしても大量生産とはならない次期ロードスターの新プラットフォームを単独で新設するのは最近の経営状態からいっても辛いところ。アルファロメオとてその思いは同じ。
諸般の事情でFFとなった「アルファ・スパイダー」のFR化を目論むアルファロメオとMAZDAの利害関係がピッタリ合って誕生するのが「デュエットタンタ(Duettottanta)」というワケです。