GT-Rの富士戦スペシャルパーツのひとつはサイドミラー【スーパーGT2012】第2戦富士500km GT500クラス

日産勢の中で気を吐いていたカルソニックIMPUL GT-R。95周目までトップを爆走していたのですが、突然降り出した雨のためにタイヤチェンジでピットイン。トップを逃してしました。

ところで富士スピードウェイと言えば1.4kmに及ぶ長い直線が特徴のハイスピードコース。各チームともスポイラーを寝かしたりするなど空力面でいろいろと工夫をしてきます。GT-Rの場合だとフロントグリルが塞いであるといった具合。

明らかに見た目で違うのがミラー。空力を意識した断面構造です。

飛行機の翼に使われる断面構造でミラーハウジングの上面と下面の空気の流速を調整し、空気抵抗を減らそうというものです。

最高速が290km/hを越える富士スピードウェイでのGT500マシンの過酷な空気抵抗が、こういったパーツの開発をさせるのでしょう。

それだけの空気抵抗を受けるパーツですから取り付け部分もかなり強固ですね。

同じGT-RでもGT300で走るGT-R GT3にはこのミラーは付きません。
それだけGT500のパワーは化け物ということなのです。

(北森涼介)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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