自動車のホイールには、デザイン要素や軽量化による重量軽減、さらに剛性アップによるシッカリ感、そして安全性を高めるための強度などなど様々な要求がありますが、トヨタ86のホイールには一層のこだわりがあるということです。
それは軽さ。純正ホイールというと、一般的には強度を求めるあまり重量増になってしまうケースも多いようですが、86のホイールはトヨタ車最軽量(同サイズ)を達成し、軽快なフットワークに貢献するということです。
GT・GTリミテッドに標準の17インチ、Rに標準の16インチ。2種類の鋳造アルミホイールは、ナット部分の囲い込みを最小限とした独自のハブ形状により細いスポークでも高い剛性を実現しているといいます。
高性能スポーツイメージでデザインされたという10本スポークの16インチホイール。
16×6 ½Jアルミホイール(鋳造 7.2kg)
伸びやかなツインスポークを採用したスタリッシュな17インチホイール。
17×7Jアルミホイール(鋳造 9.1kg)
アフターマーケットで人気の軽量ホイールでは17×7で6.0kg前後というものもありますから、それと比べると重いという感もありますが、とくに軽量をうたっていないアフターマーケットのアルミホイールと同等の重さといえますから、純正品としてはかなり軽さを追求したといえそうです。
過去に他車流用が流行った純正ホイールというのは、いくつか記憶にありますが、果たして86の純正ホイールも同様に市場から高い評価を受けるのでしょうか?
(山本晋也)