波乱万丈すぎるレース展開のレクサスGS350【スーパー耐久2012】第2戦 ツインリンクもてぎ

今回のスーパー耐久、「波乱万丈」という言葉が一番似合っていたのはST-3クラスのPETRONAS TWS GS350ではないでしょうか。

なにせスタートからして波乱万丈。なんとピットスタート。つまり最後尾からのスタートとなったのです。

しかし、そのあとの追い上げがすごかった。レーススタートから3時間後ぐらいには、もうST-3クラス3位まで追い上げてます。

2位を走る岡部自動車のRX-7が終了直前にピットインしてしまったため、2位と3位の差が一気に縮まります。そこで俄然やる気(?)を出したGS350は、ゴール直前のラップでササキングのZ34より速い2分7秒370という、とんでもないベストラップをたたき出してきました。

そしてST-3クラス2位でチェッカーを受けたのです。リタイアで終わった富士から1ヶ月ですごい進化を遂げました。見ていて本当に速かったですからね。

と、話はそこで終わりではありません。
なんと最後の最後で他車と接触してしまったのです。そのペナルティーでなんと10秒加算。その結果、4秒差で岡部自動車のRX-7が2位の表彰台へ上がってしまい、最終の正式結果は3位となってしまいました……

最後尾スタート、ベストラップ、2位チェッカー、ペナルティで3位。ここまで浮き沈みの激しいチームは珍しい。それだけ力をつけてきたということですから、第3戦菅生以降は要チェックですね。

(北森涼介)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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