いよいよ100万円を切る電気自動車が登場するのか?

世の中は確実に電気自動車へと移行していますが、新たに三輪電気自動車を製造する工場が完成し、製造元となる株式会社日本エレクトライクが披露しました。

電気を意味するエレクトリックと三輪車を意味するトライクからの造語エレクトライクと命名された三輪自動車

エレクトライクのベースはインドのバジャージ社が製造する三輪車。この三輪車22台を40フィートコンテナに圧縮搭載して輸入し、工場でエンジン駆動からモーター駆動に換装して市場に送り出します。

韓国製のモーターは4.5kW出力のものを2台搭載し、ハンドル蛇角に連動して左右独立でインバータ制御します。

中国製のリチウムイオン電池はコストを抑えるために極力小型化。航続距離は約40kmで200V電源で2時間、100V電源では6時間で充電完了します。

バッテリーの費用は三菱i-MiEVの1/3程度となる見込みだそうです。

今年は10台を販売して、データ取得を行う計画となっています。来年は年間200台生産、そして再来年には月産400台を目指し、量産効果による価格引き下げによって、最終的に100万円を切る車を目指すそうです。

株式会社日本エレクトライク代表の松波氏によるとエレクトライクは業務用EVとして販売を拡大していく計画で、EVの概念を打破する安価性を追求していくとのこと。

なにかと電気自動車が注目される昨今ですが、まだまだ高い乗り物というのが実情。エレクトライクが今後の価格破壊に繋がるかどうか注目されるところです。

(ぬまっち)

この記事の著者

ぬまっち(松沼 猛) 近影

ぬまっち(松沼 猛)

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる。2013年に独立。現在は編集プロダクション、ATCの代表取締役。子ども向け鉄道誌鉄おも!の編集長を務める傍ら、自動車誌、バイク誌、鉄道誌、WEB媒体に寄稿している。
過去に編集長を務めた雑誌はレーシングオン、WRCプラス、No.1カーガイド、鉄道のテクノロジー、レイル・マガジン。4駆ターボをこよなく愛し、ランエボII、ランエボVを乗り継いで、現在はBL5レガシィB4 GTスペックB(走行18万km!)で各地に出没しています。
続きを見る
閉じる