タイトルにあるAS&Gはなんだかわかりますか?
最近のクルマに詳しい人ならわかるんじゃないでしょうか。
最近のクルマってことで、環境、エコとかに関する言葉です。
ググってみるとすぐに出ますよね。
そうです。
三菱自動車のいわゆる「アイドリングストップ機構」のことです。
「AS&G」は「Auto Stop & Go」の略なんですね。
AS&Gってちょっとピンと来ない気がしませんか? 単なる略なら「ASG」でいいような気がするし、アイドルストップと言っちゃえばいいのでは。まあ、確かに自動でエンジンが切れるだけじゃ意味がなく、むしろそれを再スタートさせるところが技術の要であることは分かるんですけど。まあ、目的は切るほうですもんね。
というのもここだけの話、ワタクシは「アイドリングストップ&ゴー」かと思ってました。
「アイドリング」は「idling」ですから、それでは「IS&G」になっちゃいます。お間違い無きよう。。。
そんな自分の語学力の無さをネーミングのせいにする件は読み飛ばしていただいて、三菱自動車のアイドリングストップ&スタート機構装着車両(やっぱ長いのでAS&G)に乗ってみました。
このところ、各社アイドルストップ車は増えていますが、三菱のそれの特徴は、比較的軽いブレーキの踏み具合でもアイドルストップモードに入ると言うことです。
例えば、スバルでは、よりしっかりとブレーキを踏んだ状態でないとエンジンは停止しません。オートマ車(つまり普通のクルマ)で信号待ちなどでブレーキを踏んでいる時、ホントは追突されてもなるべく自車が前車にオカマを掘らないよう、しっかりとブレーキを踏んでおくのが正しい使い方だとは思います。理想としては。富士重工ではそういう発想のもと、しっかり踏む習慣を付けてもらうようにそうしたセッティングであるとお聞きした記憶があります。
三菱ではより軽く踏んだ状態で停まっていてもエンジンは停止します。そのほうが、よりアイドル停止状態は増えるかも知れません。
いろんな技術が画一化されている自動車業界で、まだまだ普及段階の技術は各社の違いがあってオモシロいですね。
ついでに言わせていただくと、各社さんともにお願いです。さらに強制アイドルストップスイッチも取り付けてほしいと感じました。
ほとんどのアイドルストップ装置は走り出してある程度のスピードに乗らないと、再びアイドルストップしないプログラムになっています。アイドルストップさせる条件は水温をはじめ様々なファクターがあるんですが、おそらくそれをクリアしていても、渋滞で1台分前に進んだだけでアイドルストップしない状態になる、というちょっと残念な状況も起こりえます。
そこでイグニッションを切っちゃうのはちょっと違うと思うので、ぜひどこかのメーカーさん取り付けてください。
ちなみに、三菱のAS&Gは、そういったシーンで再ストップに入る条件の最高速度が8km/hと比較的低く、やはりアイドルストップには入りやすい設定のようです。
確実に燃費には良い影響を及ぼす機構です。イニシャルコストとか、バッテリーの劣化とか、元を取るかとか考えると複雑ですが、信号待ちで無音の状態を経験すると、そうでないクルマが不思議に見えてくるのも事実ですよ。
(小林和久)
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