以前から話題になっていた3代目となるメルセデス・ベンツ Aクラスが遂にジュネーブモーターショーで公開されました。初代は高い車高と短い全長が特徴でしたが、2代目で全長が+270㎜大きくなり、更に今回の3代目で初代比+677㎜までに成長。逆に全高は初代比‐142㎜と低く構えたスポーティなプロポーションに大変身。CD値も0.26と優秀。
インテリアも高級車然となってこれまでの趣向を180度転換しての登場となりました。3代目でこれほど大きな変貌を遂げるのはBenzの中ではCクラスのクーペに次ぐスケールではないでしょうか。これで一気にAudi A3スポーツバックやBMW 1シリーズなどのプレミアムコンパクト系の仲間入りを果たすことに。
ボディサイズは全長4292×全幅1780×全高1433mmとなり、競合車と比較してみると…
新型Benz Aクラス | 4292×1780×1433mm |
新型Audi A3スポーツバック | 4290×1777×1421mm(新型A3から予測) |
Lexus CT200h | 4320×1765×1450mm |
BMW 1シリーズ | 4335×1765×1440mm |
アルファロメオ ジュリエッタ | 4350×1800×1460mm |
VW Golf | 4210×1790×1485mm |
トヨタ オーリス | 4245×1760×1515mm |
と、ほぼ似通ったサイズで、中でもAudi A3スポーツバックを強く意識していることが判ります。そもそも「プレミアムコンパクト」自体はVW Golf に代表される5ドアハッチバック・スタイルをベースにインテリアの質感や居住性を向上させた高級コンパクトカーが属するカテゴリー。
一方、メルセデス・ベンツはご存知のとおり、高級車をルーツとするカーメーカーですが、この「プレミアムコンパクト」のジャンルに於いては出遅れ感が否めませんでした。そこで今回、一大決心してAクラスにその役割を担わせることにしたものと思われます。
新型Aクラスに搭載されるガソリンエンジンは全てアイドリングストップ機構装備のL4直噴ターボ仕様で「A180」が1.6L 115ps、「A200」が1.6L 156ps、「A250」が2.0Lの211psとなっています。トランスミッションは6速MTと7速デュアルクラッチの「7G-DCT」。欧州での発売は9月の予定とか。
今時の世界的な省エネブームや欧州・日本などの道路事情にもフィットする「プレミアムコンパクト」はこれからも当分人気を博しそうなことから、Benzの参入で益々激戦区になりそうな気配が漂ってきました。
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