AMG純正チューニングカーが2012年1月に登場!

AMGから発表されたばかりの「C63 AMG クーペ ブラックシリーズ」。AMGの6.3リッターV8エンジンが生み出すパワーは380kW(517馬力)。まさに『史上最速のCクラス』というフレーズがぴったりくるスーパースポーツサルーン。

 

いかにもAMGクーペらしいイカツイ表情の、このCクラス。もはやコンパクトセダンという雰囲気ではありませんが、ドイツ本国での本体価格も税抜97000ユーロ(約1008万円)と最強のCクラスに相応しプライス。発売は2012年1月とのことです。

 

このクルマの日本でのお披露目は12月3日から一般公開される東京モーターショーなのですが、発売開始が1月ということは、日本では東京オートサロン(TAS)が開催されている頃。そうしたタイミングを思いつつ、このC63 AMG クーペ ブラックシリーズの画像を見ていると、むしろオートサロンで本邦初公開したほうが似合いそうなチューニングカー・ライクなテイスト。

 

とくに後ろ姿はCクラスとは思えないヤンチャぶり。

バンパー下部のディフューザー、トランク上に置かれたリアウイングなどなどが生み出す雰囲気は、まさしくチューニングカーのそれ。筑波サーキットでのタイムアタック用に仕上げられたと言われても納得なイメージというのは言い過ぎでしょうか。

 

 

これら、フロントバンパー脇にセットされたカーボン製カナードとリアのGTウイングはさすがにオプションパーツ。空力アイテムをセットにした「AMGエアロダイナミクスパッケージ」の税抜価格は6700ユーロ(約70万円)、「AMGエクステリアカーボンファイバーパッケージ」の税抜価格は4900ユーロ(約50万円)。

 

およそ120万円をプラスすれば、こうしたアピアランスが手に入るわけです。120万円というパーツ代、車両価格を見てしまうと感覚が麻痺してしまうので安く感じてさえしまいますが、その内容を考えるとカスタムパーツとしても妥当な値付けでは?

 

 

 

それにしても、2段構えのフロントスプリッター(カナード)や調整式のカーボンリアウイングをアップで見ていると、何人もの著名ジャパニーズ・チューナーの名前が浮かんできます。

 

そして、AMGが純正オプションとして、こうしたパーツを用意するということは、市場が求めている、受け入れるユーザーが存在するという面もあるはずです。ジャパニーズ・チューニングカー育ちのユーザーが、いまやAMGのカスタマー候補になってきているという時代なのかもしれません。

 

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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