昨年、ラリー洞爺の北海道選手権にコ・ドライバー(=ナビゲーター)参加し、チャンピオンクラスで優勝した呼鈴さんが、先日JAF北海道ラリー選手権第1戦の「HOKKAIDO BLIZZARD RALLY」にエントリー、参加レポートを頂きました。
現在CJ4Aミラージュ(通称ミラゲ)でコ・ドライバーをしている呼鈴です。
今のコンビで約3年。全日本を目指す・・・には遙かに遠く、「参加することに意義がある」というスタンスでゆるーく、競技を続けております。私の参加レポートを通して、雑誌などでもあまり紹介される機会が少ない「ラリーの入口」地区戦(地方選手権)をちょっとでも身近に感じていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
※昨年、全日本選手権併催のイベントに参加した時のお話はコチラ
カマキョウ&呼鈴のラリーチャレンジ【全日本ラリー選手権 ラリー洞爺】(1) (2) (3)
全日本ラリー選手権は今年は4月から九州より開催。4月といえば、九州では桜も既に開花し春真っ盛りな事でしょう。しかし、戦いは三ヶ月前の真冬の北海道から既に始まっているのです!「日本で一番早いラリー」と言われる、2012年JAF北海道ラリー選手権第1戦&JMRC北海道ラリーシリーズ第1戦。JAF公認準国内競技「HOKKAIDO BLIZZARD RALLY」が真冬の新千歳モータースポーツランドで開催されました。
私が初めてラリー競技にコ・ドライバー(コドラ)としてエントリーしたのがこのブリザードラリー。北海道育ちでもこの時期の千歳の寒さはツライです。それは今も変わりませんね。因みに千歳は北海道の中では雪の少ない地域なんですよ。ラリーの全日本選手権(とそれを争うクラス)ではコースの下見にあたるレッキを含め2~3日間で開催されますが、地区戦である北海道ラリーシリーズは1日のみで開催されます。
ラリー(地区戦)当日の流れとしては
受付
↓
コース下見&ペースノート作り(レッキ)
↓
公式車検
↓
スタートリスト公示
↓
競技開始
↓
表彰式
となります。これを一日でこなすので、競技が始まるとまとまった休憩は取れません(汗)
ラリーの朝は早いです。 会場での受付は6:00~6:30。 しかし、車の置き場所を確保しなければいけないため遅くとも30分前には着いておかないと場所がなくなってしまいます。早いもの勝ちです。自宅から会場までの時間を考慮してちょっと余裕を持たせようとすると…起床は午前3時。。。前の日は早めに休んでおかないとツライです。
この日の天気予報は全道的に雪でした。千歳も例外ではありません。しかもこの日は気温が高く、しめった雪が降り続きジャケットがしっとり…。この時点ですでに心が折れそうです(涙)
ここでラリーHQ(HeadQuarterの略:大会本部)で参加確認とレッキの受付をします。ここではラリージャパングッズなども安く販売されており、掘り出し物が見つかるかもです。実は密かな楽しみ♪
コースはSS1~6まで。
SS1/2、SS3/4、SS5/6は2本ずつ同じコースを走ります。(SS5/6は3/4のリバース)
レッキは1SSにつき2回。計6回コースの下見ができます。
受付が終わったら6:15~8:15までがレッキ時間。ひとつのSS当たりのレッキ時間は35分。この間に2回走ってペースノートを作ります。レッキは「ゼッケン順ではない」のでいかに素早く行動できるかがポイント。ドライバーに早く移動するよう促すのもコドラのお仕事。もたもたしていると時間切れで1回しか走れない…なんて事もありえますから。
雪の積もった路面は柔らかい土の路面とよく似ており、車が走る度に少しずつ溝が掘れてでこぼこになっていきます。
しかし、土との決定的な違いは
「雪の下は凍っている」ということ。
うちのミラゲさんはレッキから滑りまくりの跳ねまくり。 しかしこんな状態でもペースノートは作らなければいけません。上下左、右~に揺れまくる車の中でドライバーの一言一句を必死にノートに書き取ります。
レッキが終了すると車検。ブレーキランプが切れてないかを皮切りに、ヘルメット等々、ドライバーはグローブを持っているかも確認します。(クローズドクラスは確認項目が少ない様です。)無事車検が通ると、スタートリストの公示まで少し時間があるので、テントを立てて朝ご飯を食べたり、トイレを済ませたり、ラリーグッズを見に行ったりww。
スタートリストには自分たちのスタート時間が記載されているので必ず確認します。当日不出走の車があると時間も変わってしまいます(注:ラリーは先頭車のスタート時間より一定時間の間隔を空けて時間になると競技開始。今回は1分間隔)し、時間通りに動かないとペナルティーをもらっちゃいます(競技時間に加算)。ここもコドラのオシゴト、しっかり管理しましょう。
そしていよいよ競技開始となります。今回は「参加することに意義がある」クローズドクラスのエントリー。スタート順は一番最後なので、それまでにどれくらいコースが磨かれてしまっているか不安ですが、車を壊さないよう走ってきます!(呼鈴)
今回は朝には競技に参加する人間しか集まれなくて、会場でのテント設営などの準備にバタバタしていた様ですが、何とか無事にスタート迄のスケジュールを消化した様です。そして次はいよいよ競技本番です。
カマキョウ&呼鈴のラリーチャレンジ【全日本ラリー選手権 ラリー洞爺】(1) (2) (3)
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(川崎BASE)