男っぽいクルマの時代でもありました 80年代のすべてシリーズを読むその4【CAR STYLING VIEWS14】



スカイラインは70年代後半に5代目でターボを搭載し、GTの名に恥じない走りを復活させたわけですが、6代目では本格的なスポーツモデルを登場させることになりました。この6代目はニューマンスカイラインとも呼ばれましたが、それはコマーシャルに登場した俳優の名前に由来していることは誰でもご存知ですよね。

2リッターの4気筒エンジンを4バルブDOHC化したのがRSとして81年に登場。そして83年にはRSターボとなりました。やがてはインタークーラーを搭載して205psまでパワーをのばし、フロントグリルをカウルで埋めてしまった「鉄仮面」と呼ばれるモデルに発展しました。

しかし、すべてシリーズでフォローしているのは、RSとRSターボの登場まででした。もちろん大人気なのは鉄仮面だったのですが、このRSターボも今のクルマにはない男くささを持っています。

クルマがもっとも「悪い顔」をしていたのもこの時代までかもしれません。現代ではそれこそすぐに悪者にされてしまいますから、「悪そうなクルマ」なんてもう作れないのでしょうね。

(MATSUNAGA, Hironobu)