WRC・シトロエン家の騒動→オジェを放出し、ヒルボネンを起用の巻 前編【美しき家族愛?】

この組み合わせでもオリビエ・ケネルの気苦労は軽減されるか疑問?
WRCラリーGBが序盤ミッコ・ヒルボネンのクラッシュ、最終日にセバスチャン・ローブの一般車との衝突で両者ノーポイントでローブのWRC8連覇が決定しました。
ラリー版シュー様な状態であるローブですが、今シーズンの後半よりチームメイトのセバスチャン・オジェとのチームオーダーからくる不仲が取り出されています。
火種となったシトロエン・レーシングはこの「ダブル・セバス」のオジェを2013年2月までの契約を打ち切り、来シーズンから2年契約で最大のライバルであるヒルボネンを獲得しました。

・そもそもこうなったのか?
チームの予想以上の成長が一番でしょう。彼はケネルのお気に入りでもありました。それだけにローブという偉大なドライバーの元で学び、次のローブ、最強シトロエンを保つ算段だったと思います。ケネルは2人にとっては父親みたいなものだったかもしれないですね。
しかし、その成長力がチームの想定から並外れていたという結果、ローブとヒルボネンのタイトル争いに入っていき・・・

・さ〜大変!ローブの心中
ローブにとっては最初は同じセバスチャンの名を持つ(そして同郷)オジェは可愛い弟分だったと思います。「たまに」トップ争い、オジェが勝利した時は「お兄ちゃんは嬉しいぞ」的な思いだったのでは・・・
しかし今シーズンは「たまに」では無くなってきて、いつしか「8連覇」の柱がぐらついてきて・・・クールなローブにも徐々に・・闘志の炎と同時に、フラストレーションという爆弾の導火線が・・・

中編に続く〜

(栗原 淳)